2010 Fiscal Year Annual Research Report
現代日本における若年層のライフコース変容と格差の連鎖・蓄積に関する総合的研究
Project/Area Number |
22223005
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
石田 浩 東京大学, 社会科学研究所, 教授 (40272504)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 博樹 東京大学, 社会科学研究所, 教授 (60162468)
佐藤 香 東京大学, 社会科学研究所, 准教授 (10313355)
有田 伸 東京大学, 社会科学研究所, 准教授 (30345061)
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Keywords | 社会学 / 階級 / 階層 / 社会移動 / 格差 |
Research Abstract |
本研究の目的は、2007年に調査対象者となった若年者・壮年者を追跡していくことにより、若年・壮年の生き様をライフコース全体の中で捉え、教育・就業・結婚・意識といった多様な側面の相互連関性を明らかにし、総合的に分析することにある。さらにライフコースの中で、不平等や格差が生成してくる過程を明らかにすることを目指している。平成22年度は下記のような成果をあげた。 (1)若年・壮年の第4波追跡調査のクリーニング・コーディングと第5波追跡調査の実施 平成22年度前半では、平成21年度に実施した若年・壮年の第4波追跡調査のクリーニング作業と職業に関する自由記述のコーディング作業を行った。後半では、第5波追跡調査を2011年1月から3月にかけて実施した。3月11日の大震災により、督促と回収が困難になったため、平成23年度にその作業を繰り越した。震災の影響が一段落した2011年6月に第2次調査として督促と回収作業を再開し、無事に第5波調査を9月に完了した。 (2)研究分析検討会、成果報告会、ディスカッションペーパーの刊行 研究分析検討会を定期的に開催して第4波までのデータ分析を進めた。2011年2月18日には社研パネル調査成果報告会を開催し、シンポジウム「若者たちの変化を追う-交際・結婚・意識」を一般公開した。データ分析の結果は、東京大学社会科学研究所パネル調査プロジェクトディスカッションペーパーとして刊行し、ホームページからもダウンロードできる形で公開している。 (3)学会報告などによる研究成果の発信 日本教育社会学会、数理社会学会、海外のコンファレンスなどで東大社研パネル調査の研究メンバーが報告を行った。特に日本教育社会学会では複数のメンバーが共同で報告を行った。2011年2月にはプレスリリースを実施し、メディア向けに調査結果をわかりやすく発信した。
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Research Products
(24 results)