2014 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22227005
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
石渡 信一 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (10130866)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 生体分子モーター / 化学力学フィードバック / 筋収縮系自励振動(SPOC) / 細胞分裂機構 / 生物運動制御 / 人工細胞系 |
Outline of Annual Research Achievements |
箇条書きにまとめる。1)SPOCについて、ヒト心筋(正常と、拡張型心筋症のヒト心臓から調製したグリセリン筋モデル)に関する予備実験データを含むレビューを、シドニー大学の共同研究者とともにまとめた(Kagemotoら、Biophys. Rev. 2015)。2)ラット幼若心筋細胞は自発的に周期的なCa2+発火を行って拍動するが、40℃付近にすると、自発拍動振動数の数倍の高速振動が重畳すること、つまり、Ca2+濃度の変動とは独立に、SPOC様の高速自励振動が発生することを発見した(Shintaniら、BBRC, 2015)。3)1分子研究では、「1分子生物学」(化学同人2014)という概説書を編集し発表した。4)直径10 µm程度の油中液滴(油中に形成させた、一層のリン脂質で覆われた球形の水溶液滴)という微小空間内にアクチンフィラメント+ミオシンを、アクチンフィラメントの束化因子とともに封入すると、球形の液滴の赤道面にリング状のアクチン束が自己集合したうえ、それが収縮することを発見した(この画期的な成果は、2014年度に投稿し、2015年にNature Cell Biol.誌に掲載)。5)油中液滴を油・水界面を通過させることで、リン脂質2重膜に包まれたリポソームを作ることができる。そのリポソームのラメラリティ―(膜の層状構造)を蛍光顕微鏡法によって定量化し、90%以上が単層の2重膜からなることを実証(Chibaら、Biophys. J., 2014)。6)「1細胞熱力学」の創成を目指して開発中の、細胞内の温度分布の計測法と、局所熱パルス法に関するレビューを発表し(Suzukiら、CRC Press, 2015)、局所熱パルスに対するWI38繊維芽細胞のCa2+応答性に関する論文を発表(Itohら、BIOPHYSICS, 2015)。
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Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(14 results)
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[Journal Article] Cardiac thin filament regulation and the Frank-Starling mechanism2014
Author(s)
Kobirumaki-Shimozawa, F., Inoue, T., Shintani, S., Oyama, K., Terui, T., Minamisawa, S., Ishiwata, S., & Fukuda, N.
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Journal Title
J. Physiol. Sci.
Volume: 64
Pages: 221-232
DOI
Peer Reviewed
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