2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22241012
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Research Institution | Research Institute for Humanity and Nature |
Principal Investigator |
秋道 智彌 総合地球環境学研究所, 研究推進戦略センター, 教授 (60113429)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
横山 智 名古屋大学, 環境学研究科, 准教授 (30363518)
阿部 健一 総合地球環境学研究所, 研究推進戦略センター, 教授 (80222644)
大西 秀之 同志社女子大学, 現代社会学部, 准教授 (60414033)
門司 和彦 総合地球環境学研究所, 研究部, 教授 (80166321)
河野 泰之 京都大学, 東南アジア研究所, 教授 (80183804)
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Keywords | 環境と社会 / 生態系サービス / 関係価値 / メコン河流域 |
Research Abstract |
H22年度は研究課題の全体方針の確認と個別計画の相互調整をはかり、それにもとづいて現地調査研究に順次着手した。これにより、研究課題にかかる調査研究が初年度としては順調に滑り出した。 H22年6月7日、キックオフ会議を開き、研究代表者が東南アジア大陸部・メコン河流域を対象地域に設定するとともに、特定のモノや人の動きを切り口として、対象地域における生態資源利用の変容と実態を地域の生態連関として取り出すという研究課題の全体方針を示した。また、各メンバーがこの方針に沿って個別研究計画を提案し、個別計画間の調整を行った。 H22年7-9月に対象地域各国の大学・研究機関と協力協定を結び、これにもとづいて各メンバーがそれぞれの調査地で資源利用ならびに生態系サービスの変容に関わるデータ収集に着手した。 また、H22年10月にリスク班のメンバーがラオスで開催された公衆衛生に関する国際研究集会に出席し、環境変化との実証的な関連において人間集団の健康をとらえることの意義について現地の研究者・実務家と討議した。 H23年3月1日、年度末の全体会議を開催し、各自の調査研究の中間報告をした。これをもとに、個別研究の進捗やデータの妥当性を吟味するとともに、次年度の重点項目として、(1)「関係価値」の概念検討を深化させること、(2)その概念検討に資するデータ収集に取り組むこと、ならびに(3)これまでの調査研究の成果を順次、研究発表し国内外の研究者と意見交換することが確認された。 また、研究代表者による現地調査は、現地協力機関の都合により次年度に繰越されていたが、H23年8月に予定どおり実施した。これにより、南ラオスにおける交易の変容と資源利用の実態に関するデータが収集できた。
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Research Products
(17 results)