2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22241029
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Research Institution | Institute for Molecular Science |
Principal Investigator |
横山 利彦 分子科学研究所, 物質分子科学研究領域, 教授 (20200917)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高木 康多 分子科学研究所, 物質分子科学研究領域, 助教 (30442982)
中川 剛志 分子科学研究所, 物質分子科学研究領域, 助教 (80353431)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | キラル / 光電子顕微鏡 / 光電子分光 / レーザー / 円二色性 |
Research Abstract |
本研究の目的は、これまでに全く報告のない回折限界を超えた空間分解能でのキラル識別顕微鏡を、紫外自然円二色性光電子顕微鏡法に基づいて開発することである。その根本原理は、通常の吸収過程の円二色性では双極子禁制遷移となり感度が0.1-0.001%程度しか得られないのに対し、光電子放出の角度分解検出では双極子項が相殺されず感度が10%にもなることを利用するもので、これは全く独創的なアイデアである。本研究が成功すれば、これまで空間分解能が光学顕微鏡レベル(1μm程度)で試料の厚みもμmオーダー必要であったものが、一気にナノレベル(数10nm)で単分子層の厚みまで計測可能になると考えられ、革新的なものとなり得る。 22年度末に角度分解能を備えた光電子顕微鏡が納入され、23年度は真空槽の設計・製作・立上げを行ったが、深紫外光の均質な左右円偏光を得ることに手間取り、24年度は深紫外光の均質な左右円偏光の生成から始めた。窓材をフッ化カルシウムに変更し、やっと利用できるようになった。測定の行いやすいNi薄膜の磁気円二色性では、ほぼリアルタイムで水素吸着や温度上昇下降による磁区構造の変化を追跡することができた。しかしながら、キラル有機薄膜ではTi:Sapphireレーザー4倍波で試料劣化が観測され、また、光エネルギー(最大6 eV)が小さ過ぎ最高占有準位からの光電子を観測しにくく、安定な試料等を用いてさらに検討が必要であることがわかった。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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