2012 Fiscal Year Annual Research Report
国際連携による仏教学術知識基盤の形成 ― 次世代人文学のモデル構築
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22242002
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
下田 正弘 東京大学, 人文社会系研究科, 教授 (50272448)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小野 基 筑波大学, 人文社会科学研究科(系), 准教授 (00272120)
落合 俊典 国際仏教学大学院大学, その他の研究科, 教授 (10123431)
蓑輪 顕量 東京大学, 人文社会系研究科, 教授 (30261134)
永崎 研宣 一般財団法人人文情報学研究所, その他部局等, 研究員 (30343429)
宮崎 泉 京都大学, 文学研究科, 准教授 (40314166)
鶴岡 賀雄 東京大学, 人文社会系研究科, 教授 (60180056)
中村 雄祐 東京大学, 人文社会系研究科, 准教授 (60237443)
MULLER Albert 東京大学, 人文社会系研究科, 教授 (60265527)
苫米地 等流 一般財団法人人文情報学研究所, その他部局等, 研究員 (60601680)
三宅 真紀 大阪大学, 言語文化研究科(研究院), 准教授 (80448018)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | SAT / 仏教学 / Digital Humanities / 人文情報学 / ITLR / Dhammachai Pali Tipitaka / JADH / RBIB |
Research Abstract |
本研究は、人文学分野でデジタル媒体における研究を先導する仏教学の国際的諸事業と、人文情報学Digital Humanities(DH)を媒介して連携し、仏教学が将来の知識基盤としうる「インド学仏教学リサーチベースResearch Base for Indology and Buddhology (RBIB)」を構築し、次世代人文学の知識基盤モデルとして提示することを目的としている。4年計画の3年目にあたる平成24年度は、2年度に構築した (1)RBIB構築のためのメンバープロジェクト(MP)の成果を一部集約して公開し、(2)日本における次世代人文学DH活動の啓発活動をさらに推進した。具体的には、(1)MPコレージュドフランスの日本学講座仏教辞書共同プロジェクト会議(東京10月)、MPハンブルク大学ITLR主催シンポジウム(ハンブルク7月)、MPダンマチャーイ研究所パーリ聖典編纂国際会議基調講演(バンコク2012年2月)、(2)人文情報学関係ワークショップ(4月、5月, ヴァージニア大学)、DH2012国際会議にて非欧米圏で初めての基調講演(ハンブルク大学7月)、Japanese Association for Digital Humanities2012東京大会を主催(9月)しElena Pierazzo (Kings College London), Susan Sreibman (University of Dublin), Ray Siemens(University of Victoria, Canada), John Nerborn (University of Groningen)等の招待講演を行った。これらの成果はRBIB暫定版SAT2012(http://21dzk.l.u-tokyo.ac.jp/SAT/)のなかに反映されている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
平成24年度はRBIB Member Projectが一段と進み、それの成果を導入した画期的なSAT2012版が公開された。世界から大きな反応が得られた。
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Strategy for Future Research Activity |
最後の1年間は、RBIB Member Projectの成果を総合し、仏教学および人文学全体における人文情報学の意義を確認するための国際シンポジウムを開催し(11月中旬予定)、その成果を取り入れて、SAT2012版をさらに更新するかたちで RBIBを公開したい。
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Research Products
(25 results)