2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22243030
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Research Institution | Hitotsubashi University |
Principal Investigator |
北村 行伸 一橋大学, 経済研究所, 教授 (70313442)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
斎藤 修 一橋大学, 名誉教授 (40051867)
櫻井 武司 一橋大学, 経済研究所, 教授 (40343769)
安田 聖 一橋大学, 名誉教授 (70115955)
佐藤 正広 一橋大学, 経済研究所, 教授 (80178772)
黒崎 卓 一橋大学, 経済研究所, 教授 (90293159)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 経済史 / 農家経済 |
Research Abstract |
平成24年度の研究成果は以下のとおりである。農家経済調査のデータベースの形成に関しては、研究代表者の北村が担当し41府県分のデータベースが完成あるいは着手を始めた。経済史の分野では、研究分担者の斎藤が、イエのワーキングスを規定する法と制度が徳川時代と明治以降においてどのように変化したかを集中的に研究し、研究分担者の佐藤との共著論文として刊行した。 農業経済の分野では、連携研究者の浅見が、戦前期の農家経済調査個票を用いて、戦前期の農業経営発展の動向に関する経済分析の研究成果をとりまとめた。浅見が編著者となり、連携研究者の仙田が分担執筆者となった「農業経営発展の会計学」を出版した。また仙田は、戦前期の北海道・東北地方・北陸地方で実施された各種の農家調査をもとに、1930年代日本の農家負債に関する基礎的な事実を明らかにした。連携研究者の永江は、埼玉県八潮市に所蔵されている食糧供出割当台帳のデータ入力・分析を実施し、戦時期の食糧集荷統制が当時の農村秩序に及ぼした影響に注目し、学会報告を行った。連携研究者の尾関は、戦前日本の農家経済調査の集大成でもある大槻正男の農家経済簿記英訳版の復刻に際し、その資料論的考察を行った。また日本の農家経済調査と1930年代の英国のFarm Household Surveyとの比較研究を進めた。 開発経済の分野では、研究分担者の黒崎が、リスクへの対応に焦点を当てた農村家計調査を通じてインド、パキスタンにおけるミクロデータを収集し、研究を行った。研究分担者の櫻井は、ザンビアの農家家計調査データを使い、天候ショックへの農家家計の対処行動を、家畜資産の売買や消費構成の変更の観点から分析した。連携研究者の澤田は、戦前日本の農家の生産・消費行動と市場の不完全性などにつき、開発経済学の視点から接近する基礎研究として、現代のフィリピン農村を対象とした農家調査を実施した。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(26 results)