2010 Fiscal Year Annual Research Report
ソーシャルワークの評価方法と評価マニュアル作成に関する研究
Project/Area Number |
22243040
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Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
白澤 政和 大阪市立大学, 大学院・生活科学研究科, 教授 (20094477)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡田 進一 大阪市立大学, 大学院・生活科学研究科, 准教授 (20291601)
清水 由香 大阪市立大学, 大学院・生活科学研究科, 助教 (90336793)
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Keywords | ソーシャルワーク / 社会福祉援助技術 |
Research Abstract |
3群からなる6つの調査を実施し、多くの知見を得た。 第1群の研究はソーシャルワーク評価を、第1は障害者を支援している相談支援専門員を対象に、第2は学校の小学生を対象にしているスクールソーシャルワーカーを対象に、第3は退院患者を対象とする医療ソーシャルワーカーを対象に、フォーカスグループによる質的調査を実施した。その結果は、個人・家族・組織内の他のスタッフ・地域社会・社会性までを変化・維持させることがソーシャルワークの目的であり、それが評価されなければならないことが明らかになった。ただ、地域社会や社会への働きかけは現実には弱いが、個人への支援を超えた幅広いことの評価を求めていることが分かった。 第2群の研究は、ソーシャルワーク機能を果たしている高齢者領域の介護支援専門員を対象にして、第1は医療との連携に焦点を当てた調査であり、第2は、支援困難事例の特徴を明らかにする研究である。この結果、ソーシャルワークの一領域としてのケアマネジメントでは、利用者の身体・心理・社会的な側面がケアマネジメントの使う時間と関係しており、要介護度を基準に評価されることの問題点を指摘した。また、医師とケアマネジャーの連携では、医師とのチームアプローチの発想の違いを示した。 第3群の研究は、在宅でのソーシャルワークではなく、施設のソーシャルワークの評価を明らかにするために、特別養護老人ホームの生活相談員に対象を当てて、現状の9領域の業務の内でどのような業務を行っているかの量的調査を実施し、ソーシャルワーク機能の現状と理論とのギャップを明らかにした。
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Research Products
(6 results)