2011 Fiscal Year Annual Research Report
21世紀型アカデミック・プロフェッション展開の国際比較研究
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22243046
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
有本 章 広島大学, 高等教育研究開発センター, 名誉教授 (00030437)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大膳 司 広島大学, 高等教育研究開発センター, 教授 (60188464)
黄 福涛 広島大学, 高等教育研究開発センター, 教授 (60335693)
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Keywords | 大学教授職 / 21世紀型アカデミック・プロフェッション / 有識者 / アジアの大学教授職 / 国際比較研究 / アンケート調査 / 面接調査 |
Research Abstract |
今年度の研究計画に沿って以下の通り研究を実施し、成果をあげた。 (1) 研究分担者・連携研究者が一堂に参集して理論研究会を開催し、今後の研究の推進と調整のあり方について検討した。 (2) 諸外国における大学教授職(アカデミック・プロフェッション=AP)に関する実態調査を行うため、欧州・北米諸国を訪問調査した。 (3) APアジア調査実施に向けて、主として情報交換を目的とし、アジア7カ国の国際会議を実施した。 (4) APアジア調査実施に向けて、調査内容・方法調整のため、アジア諸国の研究者を訪問して面接調査を実施した。以上の活動成果を踏まえて、今後2年以内に、APアジア調査を実施する予定である。 (5) 日本の大学教員を対象として、専門的活動(教育・研究・社会サービス等)に関する意識や行動に関する調査を実施した。6282人に配布し1045人から回答があった(回答率は16.6%)。1992年時の大学教員の特徴と比較して、この度の調査(2011年調査)では次の8点が判明した。①大学教員に占める女性比率が約2倍に増加した。②博士学位取得者比率が増加した。③任期付雇用者が急増した。④教育・研究条件の改善が認識されていた。⑤教育活動の評価が進展した。⑥交付研究費額が増加していた。⑦研究成果量が増加していた。⑧海外で開催された学会や学術会議への参加回数が倍増していた。 (6) 国内外の学協会等において、研究発表、講演、招聘基調講演など種々の学術活動を行った。 (7) 国内外の各種の学術雑誌や図書等に執筆活動を展開した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
「研究目的」に沿って示した研究計画をほぼ達成した。
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Strategy for Future Research Activity |
日本調査の分析や世界各国の大学訪問を進めるとともに、CAP調査データやアジア各国で実施した調査データを持ち寄った国際会議を開催し、世界の大学教授職がどのように、なぜ変化しているのかについての知見を深める。
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Research Products
(23 results)