2011 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22244021
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
柳田 勉 東京大学, 数物連携宇宙研究機構, 特任教授 (10125677)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
浅井 祥仁 東京大学, 理学系研究科, 准教授 (60282505)
濱口 幸一 東京大学, 理学系研究科, 准教授 (80431899)
久野 純治 名古屋大学, 理学研究科, 教授 (60300670)
松本 重貴 東京大学, 数物連携宇宙研究機構, 特任准教授 (00451625)
諸井 健夫 東京大学, 理学系研究科, 教授 (60322997)
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Keywords | LHC / 初期宇宙 / 標準模型を超える素粒子物理 |
Research Abstract |
2011年度はLHCにおいて大きな進展があった。特に、これまでのATLASとCMSの様々な崩壊過程の探索結果で、ヒッグス粒子の質量として124から126GeVの領域を示しているものが複数あることが報告された。これを受けて、柳田、浜口,諸井は125GeVの質量をもつHiggs bosonを説明する超対称性理論の構築及びその現象論について研究を行った。この内いくつかの模型は、2012年度中のLHC実験での超対称性模型探索で十分に検証可能である事が示された。 超対称模型や余剰次元模型などTeVスケールの物理において、暗黒物質を構成する素粒子とカラーを持った素粒子が縮退しているとそれらの模型の兆候をLHCで探索することが困難である。久野は、暗黒物質直接探索がその様な状況に対して感度があることを示した。 松本は模型に依存しない手法を用いて、テラスケールの新物理か、LHC実験におけるトッフクォーク対生成に与える影響について研究を行った。特に新物理かQCD過程においてハリティー対称性を破る可能性に注目し、新物理の予言するカラー荷を持つ新粒子のスヘクトルとハリティー対称性の破れの関係を解析し、破れの大きさを定量的に評価した。 諸井は、超対称模型に基づく宇宙進化のシナリオを考える上で重要な役割を果たすthermal inflationについて考察した。そして、thermal inflation終了時に生成されるdomain wallの消滅に伴い生じる重力波が、将来観測される可能性がある事を示した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究代表者、研究分担者、みな研究計画通りに順調に研究を進めており、査読付論文を数多く発表し、国内外の研究会で成果発表を行っている。
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Strategy for Future Research Activity |
平成23年度すでに多くのLHC実験の結果が発表されており、平成24年度は、さらに高い積算ルミノシティーの結果が得られるはずである。昨年度に引き続き、LHCの結果を基に素粒子模型の構築・テストを行う。
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Research Products
(11 results)
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[Presentation] Long-lived stau at the LHC2011
Author(s)
諸井健夫
Organizer
Embarking on a New Era of Discovery : LHC, Dark Matter, and their interplay
Place of Presentation
University of California, Berkeley, U.S.A.(招待講演)
Year and Date
20110519-20110523
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