2012 Fiscal Year Annual Research Report
リサイクルによるレアメタル分離回収新技術の総合システム化に関する研究
Project/Area Number |
22246118
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
藤田 豊久 東京大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (70124617)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
DODBIBA Gjergj 東京大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (10466782)
定木 淳 東京大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (60332582)
村上 進亮 東京大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (40414388)
岡屋 克則 東京大学, 工学(系)研究科(研究院), 助教 (80134493)
松尾 誠治 東京大学, 工学(系)研究科(研究院), 助教 (20302755)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 廃棄物資源化 / 廃棄物処理 / リサイクル / 資源開発工学 / レアメタル |
Research Abstract |
1.プリント基板(Printed Circuit Board: PCB)をプリント配線板(Printed Wiring Board: PWB)と実装部品とに分離した後、実装部品の特にコンデンサを集めて、熱処理と物理選別を試みた。まず、タンタルコンデンサは空気中673Kの加熱でシリカ粉が生成し、0.5mmの篩い分けでシリカ粉を分離した。ついで空気中723Kで加熱すると、タンタルが粉化し同様に0.5mmの篩い分けでタンタル粉を分離回収できた。一方、積層セラミックコンデンサは低酸素雰囲気下873Kでの熱処理と、4mmの篩い分け、0.1Tの磁選で各金属を分離した。-4mm磁着物はニッケル品位が0.2%から6.7%に上昇し、ニッケルの実収率74%を得た。+4mmでは銅の品位が処理前の23%から31%へ向上し、銅の実収率90%を得た。-4mmの非磁着物は鉛実収率82%、錫実収率92%でハンダを回収することができた。 2.現行の銅製錬によるPCBの処理プロセスと熱処理と物理選別を用いた本方法との経済性評価および環境影響評価を試みた。タンタル濃縮プロセスは50%の消費エネルギー増加となったが、経済性評価ではタンタル濃縮物の売却利益が大きく影響し利益増となり、環境負荷も既存プロセスより低下した。ニッケル濃縮プロセスは20%の消費エネルギー増加となったが、経済性評価ではわずかに利益増となり、環境負荷も既存プロセスより低下した。鉱石の採掘から製品が廃棄されるまでの全プロセスを考慮した場合、日本では、国内でリサイクルすることはエネルギー的にも経済的にも利点があることが考察された。
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(61 results)