2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22249019
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Research Institution | Hirosaki University |
Principal Investigator |
中路 重之 弘前大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (10192220)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
梅田 孝 弘前大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (50311535)
高橋 一平 弘前大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (70400132)
松坂 方士 弘前大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (70431434)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 腸内細菌 / 健康度 / 体力 / 健康増進 / 疫学 |
Research Abstract |
平成24年度岩木健康増進プロジェクト参加者1016名 (男性385名、女性631名) を対象に腸内菌叢の把握を試み、ライフスタイル・健康指標との関係を検討した。腸内細菌叢の測定にはターミナルRFLP解析を応用したNagashima法 を用いた。本法ではほぼ同じサイズのフラグメント長のものを"OTU"化し、各系統分 類群に大まかな相対比として把握できる。 その結 果、加齢や生活習慣・健康指標と各OTUとの間に以下のような一定の関連が示唆され た。① 加齢で増加:OTU657,919、 加齢で減少:OTU124→腸年齢の推定に役立つ可能性あり。② 肥満で増加:OTU110,853、 肥満で減少OTU106,469→エネルギー代謝に関連する菌か。③ 血糖・HbA1cの高 い群で増加:OTU520→糖代謝に関連する菌か。④ コレステロールの高い群で増加:OTU366,754→脂質代謝に関連する菌か。⑤ 喫煙・運動・睡眠・アルコールとは強い関連はみられなかった。⑥ 一秒率とは強い関連はみられなかった。⑦ 乳酸菌の割合が高いグループで有意に体重が低かった。すなわち乳酸菌の体重減 少効果が示唆された。 平成24年度の調査結果は今後のデータベースとして使用することが期待される。また、平成23年度の結果と比較すると、相違する部分もみられ平成25年度にはその検証作業も必要である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
ほぼ順調に遂行することができた。 腸内細菌の状態が健康度に大きく影響していることが示唆された。
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Strategy for Future Research Activity |
乳酸菌の体重減少効果は特筆すべきであり、より詳細な今後の研究が求められる。そのためには岩木健康増進プロジェクトをさらに継続させてより詳細な検討に耐えうる状態にしたい。実際岩木健康増進プロジェクトは弘前市との連携で以後10年間の実施が決定しており、研究の到達点に達しうると考えられる。
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Research Products
(6 results)