2012 Fiscal Year Annual Research Report
TDP43の生理機能に注目したALSの病態機序の解明
Project/Area Number |
22249036
|
Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
西澤 正豊 新潟大学, 脳研究所, 教授 (80198457)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
阿部 学 新潟大学, 脳研究所, 准教授 (10334674)
桑野 良三 新潟大学, 脳研究所, 教授 (20111734)
小野寺 理 新潟大学, 脳研究所, 教授 (20303167)
柿田 明美 新潟大学, 脳研究所, 教授 (80281012)
佐藤 俊哉 新潟大学, 脳研究所, 助教 (90359703)
横関 明男 新潟大学, 医歯(薬)学総合研究科, 特任准教授 (90515719)
|
Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
|
Keywords | TDP-43 / ALS / SMN / 核内小体 / Cajal小体 |
Research Abstract |
我々は,ALSの病態機序としてTDP-43の核から喪失により,核内小体構成蛋白であるSMNの減少が生じ,その結果として生じる核内小体の機能異常が運動神経細胞死に関与している,との仮説をたて,これを検証することを目標としている.そのため,TDP-43の喪失による、培養細胞系,モデルマウスにおける核内小体の形態の変化 、および患者組織における核内小体の形態について検討している.モデルマウスについてはTDP-43のexon 3をターゲッティングしたTDP-43(ex3) ノックアウトマウスのホモマウスについて解析を加え,同マウスが胎生致死であることを明らかにした.さらにexon 3の両側にloxP配列を挿入しコンディショナルターゲッティングが可能なマウスを作成しNestin-Creマウスとの交配にて試み,背髄前角細胞,プルキンエ細胞でのTDP-43のノックアウトを確認した.培養細胞系および患者剖検組織における生化学的解析として,特にTDP-43の減少が核内小体の数に与える影響を検討した.TDP-43を減少させる方法としてはRNAiの手法を用い,培養細胞系にて検討を行った.核内小体のマーカーとして,核内小体であるCajal小体のマーカーとしてcoilin,SMN小体のマーカーとしてSMN,Gem小体のマーカーとしてGeminを対象とし,免疫組織化学法にて解析を加え,これらの数が減少することを確認した.さらに TDP-43変異を有するFALS,さらにSALS患者の残存神経細胞において,同様に核内小体(Cajal小体,SMN小体,Gem小体)の検討を行い,Cajal小体 SMN小体,Gem小体が減少していることを見いだした.これらによりsnRNAの成熟障害を示した。
|
Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Research Products
(14 results)