2012 Fiscal Year Annual Research Report
近現代中国農村における環境ガバナンスと伝統社会に関する史的研究
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22251007
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Section | 海外学術 |
Research Institution | Utsunomiya University |
Principal Investigator |
内山 雅生 宇都宮大学, 国際学部, 教授 (30151905)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 比呂志 東京学芸大学, 教育学部, 教授 (90269572)
弁納 才一 金沢大学, 経済学経営学系, 教授 (90272939)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 水利灌漑 / 水利共同体 / 農業の集団化 / 環境ガバナンス / モラル・エコノミー / 山西省太原市 / 四社五村 / 山西省平遥県 |
Research Abstract |
1、昨年同様に、「中国語文献資料」が豊富に残存する山西省を中心として、都市近郊および遠郊農村の調査をした。中心調査地として、昨年度同様に、既に予備調査が完了し、ほぼ文献収集も完了した平遥県道備村を選定し、地理的社会的経済的構造の差異が、当該農村社会の環境ガバナンスにいかなる影響を与えているか引き続き検討した。5年間を通しての部門別研究チームとして、昨年度と同様に、①水利灌漑・土壌研究チーム、②農業生産・市場関係研究チーム、③農村家族・社会関係研究チームに分かれて調査した。 2、研究メンバーのほとんどが参加して、中心調査地である道備村に関する「中国語文献資料」の中から、上記研究チームごとに研究課題と関係ある資料約5万点を写真に撮り、メンバー全体が利用できるように整理して保存した。また、近郊農村地域に存在する中心調査地の他に、遠郊農村として山西省中部山岳地帯の洪洞県および霍州市の交界地帯である義旺村を中心とする「四社五村」、さらに霊石県溝峪灘村を調査した。特に前年度参観に終わった溝峪灘村の日本人の調査は戦後初めてであった。 3、本プロジェクトの中国側共同研究者が在籍する山西大学中国社会史研究センターのメンバーとの学術交流を図った。 4、1月に長崎県立大学で資料調査を行うと同時に、上記3研究チームによる中間発表会を実施した。また、3月に台湾の中央研究院近代史研究所および国史館にて調査を来ない、両研究所等の関係者と学術交流を図った。 5、当初来日予定の招聘研究者が、尖閣列島国有化問題で来日できなかったので、旅費を繰りこし、平成25年度の来日計画に変更した。幸い平成26年2月に当初予定した研究者の来日を実現することができ、学術交流を進め、当初の目的を達成することができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
9月の尖閣列島国有化に伴い、中国側研究者の日本招聘が中国当局の不許可により困難となった。翌年には来日できる見通しがあるとのことで、旅費の一部を翌年度に繰り越した。それ以外は、当初の研究計画通りに実現した。
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Strategy for Future Research Activity |
環境問題に関心が高いことから、現地の行政当局も協力的であった。尖閣列島問題に関しても、我々の研究が直接関係することではないことは理解しているようなので、引き続き学術交流を続けていく必要がある。従って次年度以降は、当初の計画通りに研究を推進できることと確信している。
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Research Products
(24 results)