2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22255010
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (A)
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Section | 海外学術 |
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
小松 輝久 東京大学, 大気海洋研究所, 准教授 (60215390)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
道田 豊 東京大学, 大気海洋研究所, 教授 (20323628)
石田 健一 東京大学, 大気海洋研究所, 助教 (40232300)
鰺坂 哲朗 京都大学, 農学研究科, 助教 (40144349)
青木 優和 筑波大学, 生環境命科学研究科, 講師 (70251014)
上井 進也 新潟大学, 自然科学研究科, 准教授 (00437500)
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Keywords | 流れ藻 / 東シナ海 / Fate / アカモク / 漂流ブイ / 成熟 / 熱帯性ホンダワラ類 / 目視調査 |
Research Abstract |
東シナ海流れ藻の起源とその運命(Fate)を探るためには、東シナ海における流れ藻の分布とその移動経路を明らかにする必要がある。そこで、九州以南と沖縄本島の西側の日本のEEZ海域を対象として、東シナ海の流れ藻の分布とその季節的な変化を調べるために、平成22年10月と平成23年2月に研究船淡青丸を用い、洋上から、目視観察を行うとともに、流れ藻の採集を行い、種の同定を行った。平成22年10月の調査では、東シナ海の黒潮の影響する高水温域においても流れ藻が出現した。出現した流れ藻を採集したところ、熱帯性のホンダワラ類で、流れ藻の海藻は長さが20cm以下と非常に小さいという特徴があった。このことから、10月に日本の東シナ海のEEZに出現する流れ藻は、台湾やフィリッピンから供給されている可能性が示唆された。平成23年2月の調査でじは、アカモクのみが東シナ海の大陸棚の縁辺から大陸側にかけて多く分布していた。また、成熟した個体も採集されたことから、比較的水温の高い海域が産地ではないかと推定された。アカモク流れ藻の移動を知るために、GPS付漂流ブイ等で標識した流れ藻を放流し、移動経路を追跡している。これらのデータは現在解析中である。なお、2月の流れ藻と一緒に魚類はほとんど採集されなかった。今まで、5月のアカモク流れ藻の起源として浙江省が考えられたが、2月のアカモク流れ藻の起源については、さらなる調査が必要であることが明らかになった。
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[Presentation] Sargassum beds in East China Sea are a key for sustaining yellowtail stock and especially its aquaculture2010
Author(s)
Komatsu, T., Mikami, A., Yoshizawa, S., Kokubu, Y., Ajisaka, T., Uwai, S., Sakamoto, S., Aoki, M.
Organizer
Techno-Ocean 2010
Place of Presentation
Kobe International Convention Center
Year and Date
2010-10-15