2013 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22255010
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
小松 輝久 東京大学, 大気海洋研究所, 准教授 (60215390)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
上井 進也 新潟大学, 自然科学系, 准教授 (00437500)
道田 豊 東京大学, 大気海洋研究所, 教授 (20323628)
鯵坂 哲朗 京都大学, (連合)農学研究科(研究院), 助教 (40144349)
石田 健一 東京大学, 大気海洋研究所, 助教 (40232300)
青木 優和 東北大学, (連合)農学研究科(研究院), 准教授 (70251014)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 国際研究者交流 / 東シナ海 / 流れ藻 / アカモク / ガラモ場 / 中国:韓国:台湾 / 温暖化 / モジャコ |
Outline of Annual Research Achievements |
2010年から2012年の2-3月の学術研究船淡青丸を用いて行った東シナ海の流れ藻の分布調査結果について海洋環境との関係から検討した。その結果、2-3月には大陸棚上に広く分布する傾向が毎年認められ、中国沿岸から輸送される。しかし、2012年では、強い高気圧性渦が1月頃から台湾北東部に継続して分布したこと、冬季季節風の風向が、通常北東の風向が北であったことから、台湾や沖縄で大量のアカモク流れ藻が漂着した。これらの結果を、Journal of Applied Phycologyに2本の論文として2014年に出版した。また、東シナ海沖合の流れ藻(ほぼ100%)であるアカモクの北東アジアにおける現在の分布に及ぼす地球温暖化の影響を、IPCCのA2シナリオによる2050年および2100年の表面水温予測から検討した。その結果、2100年には東シナ海においてアカモクは分布しないこと、また、代替となる熱帯性ホンダワラ類も広範囲に分布しなくなること、水温上昇でブリの産卵場(春季表面水温19℃前後)の移動が生じるが、ブリ稚魚の生息基質となるアカモク流れ藻との遭遇が困難になることを明らかにした。これらの結果をMarine Pollution Bulletinに論文として2014年に出版した。2014年10月および2015年3月に広東海洋大学・中国海洋大学と共同で中国湛江市のNaozhou島のアカモク藻場の現場調査を行った。海底に固着しているアカモクは発見できなかったが、3月には流れ藻になって海岸に打ち上げられているアカモク個体を採集した。湛江市は香港よりも西にあり、海南島の東北に位置する。今後、広東海洋大学に依頼し、アカモク分布調査を継続することになった。 本科学研究費に基づいて行った一連の研究を月刊海洋誌に特集号「流れ藻の起源とfate:その生態・分布・輸送」として2015年5月に出版する。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(8 results)