2012 Fiscal Year Annual Research Report
神経障害性疼痛に関わる脊髄ニューロン・グリアの分子形態学的基盤
Project/Area Number |
22300115
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Research Institution | Hyogo Medical University |
Principal Investigator |
野口 光一 兵庫医科大学, 医学部, 教授 (10212127)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 後根神経節 / 脊髄 / マイクログリア / PAF受容体 / ATP受容体 / 疼痛 / 侵害受容性疼痛 |
Research Abstract |
1.末梢神経障害後の脊髄マイクログリアにおけるPAF(platelet-activating factor)合成酵素及びその受容体の増加 末梢神経損傷モデルを用いて、PAF合成酵素であるLPCAT2が活性化マイクログリアにて産生増加することを、RT-PCR及び二重染色in situ ハイブリダイゼーション法にて発見した。さらにその受容体であるPAFrが同様にマイクログリアで増加し、PAFr阻害剤の投与で疼痛過敏が抑制されることが明らかとなった。末梢神経障害後に脊髄マイクログリアでPAF-PAFrシグナリングが神経障害性疼痛に関与していることをMolecular Pain2012, 8:8 に発表した。 2. 神経障害性疼痛モデルにおける脊髄でのP2Y6,13,14受容体の発現解析と、それぞれ特異的なantisense、阻害剤の投与後の疼痛行動の変化の解析を行い、GLIA 60:1529-1539 (2012)に発表した。以下にその内容をまとめる。 a.半定量的RT-PCR法を用いてP2Y6,13,14 mRNA発現量の変化を測定したところ、それぞれ特異的な時間的変化を示す発現増加が観察された。 b.マイクログリアにおいてP2Y6,13,14 mRNAシグナルが増加しており、細胞がマイクログリアであることは免疫二重染色法を用いて確認した。 c. 術側ではP2Y14 AS-ODN投与群とMM ODNの2群間は統計学的に有意差があり、手術後5-7日でantisense群で機械的刺激、温度刺激に対する過敏反応の抑制が観察された。 d. p38阻害剤であるSB203580投与群ではP2Y14 mRNAの発現が抑制されていた。 e. P2Y6,12,13の阻害剤を同時投与すると、単体投与よりも疼痛行動の抑制が長時間継続した。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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[Journal Article] Potentiation of the P2X3 ATP receptor by PAR-2 in rat DRG neurons, through protein kinase-dependent mechanisms, contributes to inflammatory pain2012
Author(s)
Wang S, Dai Y, Kobayashi K, Zhu W, Kogure Y, Yamanaka H, Wan Y, Zhang W, Noguchi K.
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Journal Title
Eur J Neurosci
Volume: 36
Pages: 2293-301
DOI
Peer Reviewed
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