2012 Fiscal Year Annual Research Report
スポーツ活動の効果と般化に関する実証的研究と汎用性モデルの構築
Project/Area Number |
22300207
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
西田 保 名古屋大学, 総合保健体育科学センター, 教授 (60126886)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐々木 万丈 日本女子体育大学, 体育学部, 教授 (40280333)
渋倉 崇行 新潟県立大学, 人間生活学部, 講師 (30288253)
磯貝 浩久 九州工業大学, 大学院情報工学研究院, 准教授 (70223055)
北村 勝朗 東北大学, 教育情報学研究部, 教授 (50195286)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | スポーツ活動 / 般化 / 実践的研究 / モデル構築 |
Research Abstract |
平成24年度は、これまでに蓄積した研究知見を踏まえて、スポーツ活動の効果と般化に関する縦断的研究を継続した。具体的には、スポーツ活動を行うことによってどのような効果が得られるのか、それらの効果が他の日常生活場面にどのような影響を及ぼしていくのかについて、小学生、中学生、高校生、中高年者を対象として検討した。また、諸外国の実態把握や海外の研究者との研究打合せや情報交換なども行った。 1.小・中学生を対象に質問紙によるパネルデータを収集すると共に、2011年度までの分析結果を関連学会や論文に公表した。これまでの分析では、集中力や自己効力感などの心理的効果が、スポーツ場面と日常生活場面とで循環的に般化を繰り返すことが示唆された。 2.高校生を対象に、運動部活動場面と日常生活場面の行動に関する調査を実施した。般化尺度得点の推移を運動部員と一般生徒で比較した結果、運動部活動の効果は日常生活に般化していることが示唆された。また、運動部活動へのコミットメントは、運動部員の個人的あるいは社会的なスキルの獲得に大きな影響を及ぼしていることなどが示唆された。 3.健康教室に参加している中高年者を対象に、健康教室の活動状況、その効果、日常生活への般化、主観的幸福感、効果や般化に関する自由記述などの調査を実施した。参加者全体では顕著な変化はみられないものの、活動経験の在り方によって幸福感などに変化が認められた。 4.高校運動部員6名および指導者2名、健康教室参加者10名、トップアスリート4名を対象としたインタビュー調査を実施した。その結果、般化は当該スポーツ・健康活動にかかわる本人、指導者および支援者の価値観や期待感によって促進または阻害されることが示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成24年度に計画した調査や研究打合せなどが順調に行われた。また、それらの成果を関連学会で発表することができた。
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Strategy for Future Research Activity |
研究計画の変更や問題点は特にない。
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Research Products
(4 results)