2012 Fiscal Year Annual Research Report
音と身体動作の同期に着目した舞踊教育システムに関する研究
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22300208
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
伊勢 史郎 京都大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (20211732)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | ダンス技能 / 三次元振動加速度 / 音と身体の相互作用 / 音と身体の同期 / リズム運動 |
Research Abstract |
ダンス技能を観察するためのセンサーを開発し、音と身体運動がいかに同期しているかを調べた。開発したセンサーを学習システムとして適用するためには,その同期の様子をリアルタイムで学習者にフィードバックする必要がある。そのために必要なセンサー装置の機能を満たす最適なデバイスとしてApple 社製iPod touch を選んだ。特徴は以下のとおりである。(1)三次元振動加速度(最大2G)の検出(2)無線LAN による信号伝送(3)身体に装着しやすい形状であるため装着の再現精度が比較的高い(4)Flash メモリに信号を書き込むことができるため,オフラインであれば何名の学習者でも同時使用が可能(5)マイクロホンによる音響信号の記録が可能(6)開発環境が公開されており,多くのライブラリを使用可能。三次元振動加速度信号(SF=約100 Hz)と音響信号(SF=44100 Hz)をFlash メモリに記録し,同時に三次元振動加速度信号のみを無線LAN で伝送(UDP)し,振動加速度をリアルタイムにPC 上で画面表示するソフトウェア(開発環境Xcode 4.2 for iPod touch,Visual Studio 2010 C#)を開発した。 学習システムの効果を検証するためのダンス経験者、未経験者の計16名による心理実験を行った。リズムに合わせた身体の上下方向運動を行わせたところ、上下方向振動加速度波形の比較により,「周期」,「タイミング」,「波形の形状」にダンス経験者と未経験者の間で違いがあることがわかった。特に音楽の拍に対して上方向動作のタイミングをいかに合わせるかは,動作を見るだけでは客観的に判断しにくく,ダンス技能習熟におけるハードルといえる。技能の向上に関する実験では,振動加速度の波形表示を見ることで,その習熟過程において適切なタイミングを効率よく体得できる可能性が示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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