2012 Fiscal Year Annual Research Report
高校生の薬物乱用と背景要因についての定点追跡調査研究
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22300231
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Research Institution | Naruto University of Education |
Principal Investigator |
吉本 佐雅子 鳴門教育大学, 大学院学校教育研究科, 教授 (00098550)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 薬物乱用 / 高校生 / 定点追跡調査 |
Research Abstract |
本研究の目的は,薬物乱用の一次予防対策としての有効な健康教育プログラムの構築をめざし,青少年の薬物乱用の実態,背景・要因をEvidence(確証)として明らかにすることである。そのため定点(高校)に「高校生の喫煙,飲酒,薬物乱用の実態と生活習慣に関する全国定点追跡調査」を本科研費採択期間4年間において2回(H23,H25に)実施し,薬物乱用の実態,その背景要因のモニタリング的疫学調査(定点追跡調査)研究を行う。 1.4年間の計画:本研究では4年間に渡る一連の継続計画を以下のように企てた。初年度(H22年度)は「高校生の喫煙 飲酒 薬物乱用の実態と生活習慣に関する全国定点追跡調査」の定点校の確保,2年目(H23年度)は本調査の実施 データベースの作成,3年目(本年度,H24年度)は調査結果の集計分析,結果返却および次年度に実施する2回目調査の準備,4年目(最終年度 H25年度)は2回目の本調査を実施する。 2.本年度(H24年度,本科研採択3年目)の実績概要: ①初回(H23年度実施)「高校生の喫煙,飲酒,薬物乱用の実態と生活習慣に関する全国定点追跡調査」のデータベース(総有効回答数33,615)を学校毎に集計し,主な項目についての結果を定点校(51校)に返却した。また,対象者全体の集計結果を中心とする報告書を作成した。②喫煙,飲酒,薬物乱用の経験率はH16,H18,H21(同一調査方法によるモニタリング調査),H23(本調査)にかけ,漸次低下していた。③次年度(H25年度)2回目本調査の実施に当たって,高校の実施希望時期に間に合うように約37,000名分の調査票(104項目),個人用封筒等を準備した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本調査研究において最も重要な課題となるのが定点校として参加いただいた高校の教員の方々に調査の意義,個人(学校)情報保護の保証についての理解を得ることである。前年度の調査実施から本年度の各校への結果返却の一連の過程において,問題なく,そして滞りなく進めることができた事は,我々の定点追跡調査の実施における上記の課題をクリアできたためと考えている。
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Strategy for Future Research Activity |
定点校としての本調査の参加の内諾はH22年度に得た。初回調査はH23年度に行ったが,次回はH25年度に実施する。定点校の高校の教員の方々に年度替わりにおいて調査実施を引き継ぎ事項として認識していただく事が重要であり,H25年度始めに定点校への協力確認のための連絡を密にする。
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Research Products
(2 results)