2012 Fiscal Year Annual Research Report
エネルギー代謝調節と睡眠制御の相互作用に基づく体重管理についての基盤研究
Project/Area Number |
22300233
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
徳山 薫平 筑波大学, 体育系, 教授 (00207565)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
長坂 昌一郎 自治医科大学, 医学部, 准教授 (00296112)
佐藤 誠 筑波大学, 医学医療系, 教授 (50242409)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | ヒューマン・カロリメータ / 生活習慣 / 食習慣 / 運動 / 睡眠 |
Research Abstract |
健康を支える3本柱である「運動」・「栄養」・「休養」が調節因子を共有して協調するという仮説に基づき、運動や食事による睡眠の改膳を肥満予防に役立てることを目的とした基盤研究を推進した。 遅い時刻の夕食や朝食欠食などの食習慣は総エネルギー摂取量を揃えれば24時間のエネルギー消費量に影響しないが(太りやすいとの仮説は急性実験からは支持されなかった)、24時間の平均血糖値を上昇させた(研究発表論文1)。 運動実施時刻が24時間の脂肪酸化に及ぼす影響について、エネルギー摂取量を揃えて検討した。朝食前の運動は朝食後の運動に比べて24時間で脂肪される酸化の量が多く、体脂肪増加の抑制に有効である可能性が示唆された(研究発表論文2)。また家事などの日常生活活動が該当する、非運動性身体活動によるエネルギー消費(NEAT:non-exercise activity thermogenesis)の有無が血糖調節に影響することを、普通の生活とカロリメータ内でNEATを制限した条件下で比較して明らかにした(研究発表論文3)。 睡眠がエネルギー代謝に及ぼす影響は睡眠時無呼吸患者の睡眠時エネルギー代謝を測定することから検討した。睡眠中1時間あたりの無呼吸と低呼吸の回数(AHI)により体重を揃えて群分けした睡眠時無呼吸患者を比較すると、睡眠時無呼吸が重症化するに従ってエネルギー消費は高い傾向となり、睡眠中のエネルギー消費の変動が大きく、呼吸交換比が高くなっていた(つまり炭水化物酸化が亢進し、脂肪酸化が抑制されていた)(投稿準備中)。更に睡眠時無呼吸を持続的陽圧呼吸装置(CPAP)で補正する前後でエネルギー代謝を比較することも数例で試みたが、この装置に適応できない患者や、体重増加に伴う合併症を有しているなどで、睡眠時無呼吸の有無がエネルギー代謝に及ぼす影響を明確に解析することは出来なかった。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(6 results)