2010 Fiscal Year Annual Research Report
自然共生型の生活文化・行動を内包するマイナーサブシステンス(遊び仕事)研究の構築
Project/Area Number |
22300248
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Research Institution | Kyoto Prefectural University |
Principal Investigator |
三橋 俊雄 京都府立大学, 生命環境科学研究科, 教授 (60239291)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 和博 京都府立大学, 生命環境科学研究科, 教授 (70155117)
檜谷 美恵子 京都府立大学, 生命環境科学研究科, 教授 (60238318)
中尾 史郎 京都府立大学, 生命環境科学研究科, 准教授 (10294307)
面矢 慎介 滋賀県立大学, 人間文化学部, 教授 (80275180)
小林 正秀 京都府立大学, 生命環境科学研究科, 講師 (10468259)
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Keywords | マイナーサブシステンス / 遊び仕事 / 自然共生 / 生活文化 |
Research Abstract |
本研究は、人間生活と自然が乖離し、ゆえに自然が荒廃しつつある現代において、自然共生型の生活文化・行動を内包する「マイナーサブシステンス(遊び仕事)」に着目し、地域・生活デザイン計画学、生活科学、農学、生態学、道具学、博物館学などの視点から、領域を超えた「知の融合」として、1)丹後半島全域を対象とした「遊び仕事」の踏査・発見、2)消滅が危惧される「遊び仕事」の生活文化・技術の記録・保全・伝承、3)「遊び仕事」を可能ならしめてきた自然環境の保全、4)「遊び仕事」を活用した自然共生教育と地域活性化計画について考究し、5)現代日本人をして「自然共生行動」の第一歩、ブレークスルー(突破口)となり得る「遊び仕事」の今日的価値・役割について検討するものである。 1) 「遊び仕事」の生活文化・民俗学的採集:「遊び仕事」の実態を、丹後半島の宮津市由良、福知山市雲原を中心として、調査・採集した。 2) 丹後半島全域を対象とした「遊び仕事」に関する集落単位調査とデータベース化、優先的調査アイテムの抽出:自然的資源の空間的把握と今後の動向を探るためのデータベース化、消滅が危惧される優先的調査アイテムの抽出等について検討した。 3) 「遊び仕事」の自然共生的価値に関する科学的解明と保全・管理研究:地域・生活デザイン計画学、生活科学、生態学、道具学などの視点から、学際的に「遊び仕事」の自然共生的価値について検討した。 4) 「遊び仕事」研究の先行的事例調査についての文献等の調査を行った。
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Research Products
(2 results)