2012 Fiscal Year Annual Research Report
地域住民による琵琶湖沿岸の<生命の賑わい>総合調査の方法論と具体的手法の確立
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22300277
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Research Institution | Lake Biwa Museum |
Principal Investigator |
川那部 浩哉 滋賀県立琵琶湖博物館, その他部局等, 特別研究員 (60025286)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
浜崎 一志 滋賀県立大学, 人間文化学部, 教授 (00135534)
谷内 茂雄 京都大学, 生態学研究センター, 准教授 (00335209)
用田 政晴 滋賀県立琵琶湖博物館, その他部局等, 上席総括学芸員 (00359259)
前畑 政善 滋賀県立琵琶湖博物館, その他部局等, 特別研究員 (30359260)
三田村 緒佐武 滋賀大学, 教育学部, 教授 (50030458)
高橋 啓一 滋賀県立琵琶湖博物館, その他部局等, 上席総括学芸員 (50139309)
西野 麻知子 びわこ成蹊スポーツ大学, スポーツ科学部, 教授 (60237716)
八尋 克郎 滋賀県立琵琶湖博物館, 研究部, 総括学芸員 (60344339)
GRYGIER Mark 滋賀県立琵琶湖博物館, その他部局等, 上席総括学芸員 (60359263)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 環境教育 / 住民参加 / 生物多様性 / 総合調査 |
Research Abstract |
24年度は,最終年度としてこれまでの調査を継続させるとともに,そこから住民が参加する調査の課題と解決法について総括した.また,公開講演会も実施し,成果の一部を公表した.課題としてあがった点は以下のような事柄である. 1.調査前における課題については, ①参加住民の確保, ②興味ある調査テーマの提案の必要性について検討された.住民参加の確保のためには,幅広い世代・地域へのアピールが必要である.今回実施した調査では,地域の市民団体への呼びかけ,市の広報,博物館の制度や広報を通じてのお知らせなどの他に,テレビ番組製作会社との共同体制作りなどが実際に行われた.また,興味あるテーマとしては,「生態系多様性」調査グループが行った「魚類の食性調査」は有望な課題であることが分かった。 2.調査中における課題と解決法については,①調査データの精度,②参加者数の増加に伴う設備、経費、スタッフ不足, ③調査表の検討, ④情報交換と参加者への対応の重要性,⑤調査方法の提案などについて検討された.このうち,データの精度をあげたり,スタッフ不足を解消したりするためには,専門家やセミプロ(アマチュア研究者)がどれだけ多く参加できるか,あるいは地域住民のリーダーの養成がどれくらいできるかが鍵となる.今回の研究では、博物館の「はしかけ制度」を利用して,各種研究項目の講義や実習を繰り返すことによるリーダー養成も行われた.また、「生態系多様性」調査グループが関係して行った草津市による「生きもの調査」における参加住民へのアンケート結果からは,事前の配布資料,講習会,観察会、統一した調査表などを実施することで一定程度成果があがったことがわかった。その他,調査制度をあげるために,実物を送ってもらって専門家が同定する方法や,簡単な報告をしてもらう調査者とより詳細な調査を行う調査者に分けて調査する方法が有効であると思われた.
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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[Book] 共立出版2012
Author(s)
田中拓弥、谷内茂雄
Total Pages
220-234
Publisher
淡水生態学のフロンティア