2011 Fiscal Year Annual Research Report
多様な学習形態を統合するコンテキストアウェア・コンポーネントアーキテクチャ
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22300284
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Research Institution | Japan Advanced Institute of Science and Technology |
Principal Investigator |
池田 満 北陸先端科学技術大学院大学, 知識科学研究科, 教授 (80212786)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
仲林 清 千葉工業大学, 情報科学部, 教授 (20462765)
柏原 昭博 電気通信大学, 大学院・情報理工学研究科, 教授 (10243263)
松田 憲幸 和歌山大学, システム工学部, 准教授 (40294128)
長谷川 忍 北陸先端科学技術大学院大学, 遠隔教育研究センター, 准教授 (30345665)
高木 理 北陸先端科学技術大学院大学, 知識科学研究科, 助教 (30388011)
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Keywords | e-Learning統合支援環境 / リフレクション支援 / 主体的学習 / メタデータ / e-Learning標準規格 / コンポーネント・アーキテクチャ |
Research Abstract |
多様な学習形態をコンテキストとして分類し,コンテンツとユーザの間のインタラクションを支援するコンポーネントを統合的に管理する進化可能なe-Learning統合支援環境アーキテクチャを開発し,その有用性を,実運用を通じて検証した。具体的には,以下の3つのステップを通じて研究を推進している。1.e-Learningにおけるコンテキストとコンポーネント/コンテンツの対応関係をインタラクションの体系化。2.ナビゲーション支援機能,リフレクション支援機能,学習状態分析支援機能などをe-Learningプラットフォームのコンポーネントとして実装,コンテキトとコンポーネントの対応関係を利用したコンポーネントを管理するための拡張機能の実装。3.コンポーネント・コンテンツ・学習履歴情報を統合管理するe-Learningプラットフォームの開発。4.コンポーネントとコンテンツの進化を支えるプラットフォームの機能を設計・開発したうえで,e-Learningプラットフォームの実運用を通じた有用性の評価。 平成23年度は上記3つの副目標の達成を見通せる段階まで研究を進めることができた。具体的には,e-Learningにおけるコンテキストアウェア・コンポーネントアーキテクチャを構築した。特に,e-Learningコンテキストの抽出及びインタラクションの分類に基づいて,コンテキストインタラクションモデルの構築と改良を行った。また,標準化の観点に基づくメタデータフレームワークを設計・試作し,XMLベースの標準規格を積極的に取り入れ,相互変換可能なブレームワークを開発した。開発したフレームワークを試運用し,コンテクスト変換の性能・効果を予備的に検証した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初目的としたアーキテクチャの設計・開発を完了し,試用実験により機能の有用性を示すことができている。また,コンテキストの異なる複数の学習支援環境の設計・開発を通じて,コンテキストが規定するインタラクションの対応関係をモデル化することが可能になっており,予定より進んだ研究課題として,主体的学習環境の機能の充実についても研究を開始している。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究目的を達成できる見通しがたっため,本研究課題のさらなる展開に向けて,主体的学習を促進するための学習ポートフォリオ機能の調査研究を推進する。特に,学習ポートフォリオに関しては,自己調整能力を形成するために,学習者自らが,主体的な研究活動を通じて,学習計画・学習目的を設定し,その達成度を評価し,自分の能力に応じた学習計画がたてられるように支援する枠組みを検討している。また,教員との連携活動を支援する方法と,ポートフォリオシステムの機能についても検討している.
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Research Products
(6 results)