2010 Fiscal Year Annual Research Report
岩陰遺跡の生物考古学的研究-長野県北相木村ノンコ岩I遺跡の学際的調査
Project/Area Number |
22300306
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Research Institution | The Graduate University for Advanced Studies |
Principal Investigator |
本郷 一美 総合研究大学院大学, 先導科学研究科, 准教授 (20303919)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山田 昌久 首都大学東京, 人文科学研究科, 教授 (70210482)
那須 浩郎 総合研究大学院大学, 学融合推進センター, 上級研究員 (60390704)
米田 穣 東京大学, 新領域創生科学研究科, 准教授 (30280712)
姉崎 智子 群馬県立自然史博物館, 研究員 (50379012)
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Keywords | 岩陰 / 動物考古学 / 民族考古植物学 / 縄文時代 / 古環境 / 同位体分析 |
Research Abstract |
生物考古学(環境考古学)の手法により内陸部の岩陰遺跡における先史時代の環境と人間活動を総合的に研究することを目的に、長野県のノンコ岩I岩陰遺跡の発掘調査を行った。9月13-24日に発掘を行い、焼けた獣骨などを発見した。年代測定の結果、獣骨は約3000年前の縄文時代晩期の物と判明し、当時の人間活動を確認することができた。しかし、それ以前の文化層は発見できず、落石のにより、この遺跡において発掘を継続することは難しいことがわかった。 考古学、動物考古学、考古植物学、先史人類学の研究者が共同して、従来の考古学発掘主導の調査ではなく、高精度の古環境情報を有効に抽出し、人工遺物や遺構などに関する考古学的な情報を統合する研究手法の確立をめざすという当初の目的に沿った現地調査を行うことができたことは大きな成果であった。今後、別の岩陰に移り、植生や動物相の変化とそれに対応する人類の生業や居住の変化を明らかにする計画である。
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Research Products
(6 results)