2012 Fiscal Year Annual Research Report
岩陰遺跡の生物考古学的研究-長野県北相木村ノンコ岩1遺跡の学際的調査
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22300306
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Research Institution | The Graduate University for Advanced Studies |
Principal Investigator |
本郷 一美 総合研究大学院大学, 先導科学研究科, 准教授 (20303919)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
米田 穣 東京大学, 総合研究博物館, 教授 (30280712)
姉崎 智子 群馬県立自然史博物館, その他部局等, 主任学芸員 (50379012)
那須 浩郎 総合研究大学院大学, 先導科学研究科, 助教 (60390704)
山田 昌久 首都大学東京, 人文科学研究科(研究院), 教授 (70210482)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 岩陰 / 動物考古学 / 民族考古植物学 / 生業 / 弥生時代 / 古環境 / 同位体分析 / 古墳時代 |
Research Abstract |
内陸部の岩陰遺跡における先史時代の環境と人間活動を、環境考古学(生物考古学)の手法により総合的に研究することを主要な目的とし、長野県南東部の相木川流域で考古学的調査を実施した。本研究では当初ノンコ岩1岩陰を調査対象に選定した。しかし、ノンコ岩1岩陰では縄文時代晩期の遺物を検出したものの、落石が多くそれ以前の層が存在しないことが確認され、23年~24年は相木川のやや下流にある天狗岩岩陰遺跡(小海町)を対象として科研費による調査研究を継続した。 天狗岩岩陰遺跡の調査は考古学、動物考古学、考古植物学、先史人類学の研究者が共同して行った。従来の考古学発掘主導の調査ではなく、高精度の古環境情報を有効に抽出し、人工遺物や遺構などに関する考古学的な情報を統合する研究手法の確立をめざすという当初の目的に沿った現地調査を進めることができた。24年度は弥生時代前期から古墳時代前期までの文化層序が確認され、いくつも重なった灰の層など、ヒトの生活の痕跡が検出されたが、縄文時代の層には達しなかった。土器片、湯倉洞窟出土品と類似の鹿角製品、黒曜石製石鏃などとともに獣骨、炭化種子が多量に出土した。 現在、出土した土器をもとに遺跡の層序を確認する作業、炭化物と獣骨によるC14年代測定、動植物遺存体の同定分析作業を進めており、報告書を出版する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(9 results)