2012 Fiscal Year Annual Research Report
新疆ウィグル自治区小河墓遺跡の学際的調査による砂漠化過程の解明
Project/Area Number |
22300311
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Research Institution | Research Institute for Humanity and Nature |
Principal Investigator |
佐藤 洋一郎 総合地球環境学研究所, 研究推進戦略センター, 教授 (20145113)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊藤 敏雄 大阪教育大学, 教育学部, 教授 (00184672)
加藤 鎌司 岡山大学, 自然科学研究科, 教授 (40161096)
河原 太八 京都大学, (連合)農学研究科(研究院), 准教授 (20115827)
藤岡 利生 大分大学, 学内共同利用施設等, 理事・副学長 (90145368)
万年 英之 神戸大学, (連合)農学研究科(研究院), 教授 (20263395)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 環境 / 砂漠 / ミイラ / 塩害 / 環境決定論 / デジタルアーカイブ |
Research Abstract |
平成24年度は最終年度であり、全体の取りまとめ作業を行った。24年度の成果は以下の3点である。 ① 約80年前に撮影された現地の写真をアーカイブした、スウエーデンのストックホルムにあるスエン・ヘディン財団との間で協定を締結し、ヘディン撮影の写真を一部デジタルアーカイブ化した(写真の総数はおそらく数千枚に及ぶ)。これを孔雀河流域におけるここ80年間の環境変化の調査をおこなうための基礎データとした。またヘディン作成の地図、日記等の調査をあわせて行った。なお、デジタル化された画像は日本に持ち帰り、研究代表者の機関である総合地球環境学研究所で保管している。 ② 現地調査の一部としては、ヘディンが探検したのとなるべく同じ土地に赴いて位置を特定したうえで写真を撮影し、当時のそれと比較する方法をとった。それにより、孔雀河流域はそのほぼ全域で川が完全に干上がるとともに周囲の乾燥化も極端に進行していることが実地に明らかになった。なお一部に水の残る場所もあったが、流水はなく、付近では土壌の激しい塩性化が認められた。また、新疆考古博物館において発掘されたミイラの検分をおこない、副葬品等の再調査を行うとともに、当時の環境について記したと思われる詳細な文献調査を行った。 ③ 一部の調査は、北京大学等中国側の協力で継続され、砂漠下から発見された土壌(粘土等を含む)の年代を、さらに詳しく検討した。さらに、共同執筆による論文作成のため、日本語、中国語、英語3か国語間の翻訳作業をおこなった。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(24 results)