2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22300335
|
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
松田 浩一 東京大学, 医科学研究所, 准教授 (90401257)
|
Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
|
Keywords | p53 / シトルリン化 / ヒストン |
Research Abstract |
平成24年度は、新規のPADI4の基質の探索を行った。候補分子を用いたin vitro citrullination assayの結果、cyclinA2 及びp27がシトルリン化修飾を受ける事を明らかとした。さらにこれらの分子のシトルリン化部位を同定し、特異的抗体の作成を行った。またマウス骨髄組織においては、cyclinA2のmRNA量は変化がないものの、タンパク量がノックアウトマウスにおいて野生型に比べて顕著に減少していた。以上の結果より、シトルリン化修飾がタンパク質の安定化に関わる可能性が示唆された。またProteome 解析によって、網羅的な基質の探索を行った結果、hnRNPファミリーが顕著にシトルリン化を受けることが明らかとなった。現在シトルリン化部位の同定、抗体作成を進めている。また癌組織におけるPADI4の遺伝子変異を探索した所、ICGC等のデータベースに8箇所の変異が登録されていた。これらの変異について酵素活性に与える影響を検討した所、全てで酵素活性の低下が認められた。これらの結果より、PADI4が癌抑制遺伝子として機能し、さらに細胞周期やRNA splicingなどに重要な役割を担うことが示された。一方、ノックアウトマウスでは、発癌に関して顕著なphenotypeが認められなかった。マウスPadi4はヒトPADI4に比べ酵素活性が弱く、この違いが弱い表現型として現れていと考えられた。
|
Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Research Products
(6 results)