2012 Fiscal Year Annual Research Report
八郎湖の植生浄化をめざした埋土種子を用いた枕水植物の再生に関する研究
Project/Area Number |
22310051
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Research Institution | Akita Prefectural University |
Principal Investigator |
尾崎 保夫 秋田県立大学, 生物資源科学部, 教授 (10029308)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森田 弘彦 秋田県立大学, 生物資源科学部, 教授 (10355703)
宮田 直幸 秋田県立大学, 生物資源科学部, 准教授 (20285191)
岡野 邦宏 秋田県立大学, 生物資源科学部, 助教 (30455927)
林 紀男 千葉県立中央博物館, その他部局等, 研究員 (60250156)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 沈水植物 / 植生再生 / 土壌シードバンク / 八郎湖 / アオコ / 水質改善 |
Research Abstract |
夏季の遮光試験より、土壌シードバンクの撒きだし底面への光透過率が5%では沈水植物はかろうじて生育できたが、光透過率が1%以下になると沈水植物は生育できなくなることを明らかにした。一方、平成24年7~11月の八郎湖の水深25 cm、50 cm、75 cmおよび100 cmの平均光透過率はそれぞれ18%、3.3%、0.6%および0.1%で、水深が75cmより深くなると沈水植物の生育が難しい光条件であった。灌漑期の水深75cmの消波堤No9に移植した5種類の沈水植物(ホザキノフサモ、リュウノヒゲモ、エビモ、センニンモおよびヒロハノエビモ)の内、夏期のアオコの多量集積・腐敗環境下でも生存できた沈水植物は、エビモとリュウノヒゲモのみで、エビモとリュウノヒゲモは汚濁耐性の強い沈水植物であることが判明した。 また、牡丹川河口付近に建設した構造や深さの異なる5タイプの消波堤内に土壌シードバンクを撒き出し、毎週調査したが、沈水植物の発芽・再生は確認できなかった。本研究より、八郎湖のように水質汚濁が著しく、アオコが多量に集積する湖沼における沈水植物の再生では、土壌シードバンクの撒き出しより、汚濁に強いエビモなどを育苗・移植する方が効果の高いことが分かった。 一方、大学圃場に設置した角型水槽に、昨年度の試験においてアオコ増殖抑制効果が高かった沈水植物センニンモを中心としてホザキノフサモとヒロハノエビモを組み合わせた混植試験系を構築して、アオコを含む植物プランクトンの増殖や水質に与える影響を調査・解析した。その結果、センニンモ単植水槽およびセンニンモ・ホザキノフサモ混植水槽において植物プランクトンの増殖抑制が確認され、八郎湖においては固有種であるセンニンモとホザキノフサモの組合せが、アオコの増殖抑制に応用可能であると考えられた。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(8 results)