2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22310150
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
代田 智明 東京大学, 総合文化研究科, 教授 (60154382)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
谷垣 真理子 東京大学, 総合文化研究科, 准教授 (50227211)
伊藤 徳也 東京大学, 総合文化研究科, 教授 (10213068)
石井 剛 東京大学, 総合文化研究科, 准教授 (40409529)
岩月 純一 東京大学, 総合文化研究科, 准教授 (80313162)
田原 史起 東京大学, 総合文化研究科, 准教授 (20308563)
小野 秀樹 東京大学, 総合文化研究科, 准教授 (50248168)
田嶋 俊雄 東京大学, 社会科学研究所, 教授 (10171696)
若林 正丈 早稲田大学, 政治経済学術院, 教授 (60114716)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 中国 / 戦後日本 / 中国研究 / 中国認識 / 日中関係 / 国際研究者交流 / 台湾 |
Research Abstract |
本プロジェクトでは、第二次世界大戦後の日本でどのように中国が認識されたのかを、中国研究の動態を通じて考察した。戦前の中国研究を題材にして日本の中国認識を論じた業績はあるが、戦後の中国認識を包括的に扱った業績は思いの外少ない。日中関係はもはや戦前期への反省の上に「友好」を語るという構図のみではとらえきれない。日中が対等の立場で新たな関係を構築するためには自らの対中認識の知的インフラを自己点検することは急務である。戦後期の中国研究を担った第一世代は続々と物故し、関係者の対中認識を直接確認する時間は限られている。 言うまでもなく、中国認識を検討することは、日本社会が内包する問題点を検討することにもつながる。中国研究という「鏡」によって、自己を再照射することは、閉塞感のある日本の状況に対して、新たな可能性を示唆することにもつながる。 平成23年度に海外から招聘したクリスティーン・ラマールと林少陽への聞き取りにより、海外の研究者から見た日本における中国研究の特徴が明らかになってきた。本年度はこれまで以上に比較の視角を重視した。 平成22年度と23年度の議論を踏まえて、歴史・言語・文化芸術・思想哲学・社会・政治・経済の各分野における日本の中国研究の特徴から、日本の中国認識の特徴を考察した。岩月は引き続きベトナムにおける中国研究の動向を紹介し、本プロジェクトメンバー内で比較の視角を提供した。本年度は2013年2月に、プロジェクトのまとめとして台湾から石之瑜(台湾大学)氏と邵軒磊(台湾師範大学)氏を招聘してワークショップを開催した。その後、谷垣と林少陽は石氏と香港城市大学の陳学然氏と香港における中国認識プロジェクトを始めることとなった。 なお、3年間の議論を踏まえて、2013年10月に学術振興会の出版助成を申請できるように、参加者メンバーにより原稿の作成・編集作業をはじめた。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(40 results)