2012 Fiscal Year Annual Research Report
マダガスカルにおける森林資源と文化の持続 ――民族樹木学を起点とした地域研究
Project/Area Number |
22310159
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Research Institution | National Museum of Ethnology |
Principal Investigator |
飯田 卓 国立民族学博物館, 大学共同利用機関等の部局等, 准教授 (30332191)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
内堀 基光 放送大学, 教養学部, 教授 (30126726)
吉田 彰 (財)進化生物学研究所, その他部局等, 教授 (70090933)
伊達 仁美 京都造形芸術大学, 芸術学部, 教授 (00150871)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 文化人類学 / 環境調和型農林水産業 / 環境変動 / 人間生活環境 / 森林工学 / 国際研究者交流 / マダガスカル |
Research Abstract |
7月から9月にかけての2ヶ月間、飯田、吉田、伊達および研究協力者3名が交替しながら調査地を訪れ、現地調査をおこなった。とくに、前年度に予定していながら実行できなかった森林生態学的調査を集中的におこなった。研究協力者3名のうち1名は、前年度経費から今年度に繰り越した分の経費によって現地調査を遂行した。 調査は実り多いもので、これまで調査地近辺での分布が確認されていなかったヤシ科植物が確認された(もしくは新種の可能性もある)ほか、6ヶ所120平方メートルの調査区に100種あまりの樹木種を確認するなど、当初予想されていた以上に森林生態系の多様度が高いことが明らかとなった。いずれの成果も分析途上であり、発表にむけて準備をしている。 また、調査区において葉と材のサンプリングをおこない、材の機能特性を推定するための資料を得た。また、建材や家具材として用いる樹種40種あまりに関しては、木材サンプリングをおこなってじっさいに材の機能特性を測定した。これらの結果は分析中だが、どのような機能特性の材がどのような用途に用いられており、特定の樹種が減少した場合にはどのような樹種が代替となり得るかを分析していく予定である。 このほか、2013年3月に代表者が所属する国立民族学博物館で、調査地のくらしに関する展示会を開催した。これに関連して、家屋建設のようすや家財所有状況の記録もおこなったので、今後この資料も分析し、これまでに得られた資料とつき合わせて考察を深める予定である。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(6 results)