2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22310164
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
秋林 こずえ 立命館大学, 国際関係学部, 准教授 (90377010)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
二宮 周平 立命館大学, 法学部, 教授 (40131726)
松本 克美 立命館大学, 法務研究科, 教授 (40309084)
金 惠玉 立命館大学, 経済学部, 講師 (40611794)
中川 成美 立命館大学, 文学部, 教授 (70198034)
岡野 八代 同志社大学, グローバル・スタディーズ研究科, 教授 (70319482)
村本 邦子 立命館大学, 応用人間科学研究科, 教授 (70343663)
池内 靖子 立命館大学, 産業社会学部, 教授 (80121606)
姫岡 とし子 東京大学, 人文社会系研究科, 教授 (80206581)
崎山 政毅 立命館大学, 文学部, 教授 (80252500)
山下 英愛 立命館大学, 文学部, 講師 (80536235)
宮城 晴美 琉球大学, 大学教育センター, 講師 (80618786)
坂本 利子 立命館大学, 産業社会学部, 教授 (90331115)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | ジェンダー / 平和構築 / バックラッシュ / 戦時性暴力 / ジェンダーの主流化 / 軍事主義 / 安全保障 |
Research Abstract |
本研究プロジェクトは、ジェンダーの視点から、平和研究や平和・安全保障関連政策への正義をめぐる議論の導入を図り、ポスト紛争社会における「平和構築」とジェンダー正義の確立を目指す理論的かつ実践的研究を試みたものである。 これまでの国際シンポジウムや研究会では、日本軍性奴隷制度、暴力被害者の語り・表象、トラウマとヒーリング、和解、平和教育などについて議論を重ねてきた。今年度は国際平和安全保障政策・平和構築政策へのジェンダー視点の導入について、国連安全保障理事会での議論や紛争・ポスト紛争地域での経験、さらにジェンダー正義の確立を目指すアカデミズムの議論をどのようにかみ合わせることができるのか(あるいは、できないのか)を中心に検討した。 まとめとして国際シンポジウム「ジェンダーと平和・安全保障」(2012年11月3日)を開催した。シンポジウムでは、ジェンダーを採り上げた初めての安保理決議である1325号「女性・平和・安全保障」の採択に安保理非常任理事国として深く関与したアンワラル・チャウドリー元国連大使の基調講演に加え、研究者・実践者による「ジェンダーの主流化政策と平和・安全保障」に関するパネル・ディスカッションを行った。ここで近年、国際政治の現場で急速に展開している、1325号国内行動計画(加盟国政府による1325号実施計画)や、ジェンダーの主流化政策とポスト紛争社会での開発政策との関連、また武力紛争と組織的性暴力が繰り返される地域での1325号の意義などに関する議論を行った。これらを通して、国際平和安全保障政策におけるジェンダー正義の確立のために、現在のジェンダーの主流化政策におけるジェンダー平等と平和の連関性をより強める必要性、また市民社会の役割が明らかにされた。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(24 results)