2011 Fiscal Year Annual Research Report
女性のキャリア形成に関する実証的・実践的研究―複合キャリア形成過程とキャリア学習
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22310165
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Research Institution | National Women's Education Center |
Principal Investigator |
神田 道子 独立行政法人国立女性教育会館, 総務課, 客員研究員 (70058030)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中野 洋恵 独立行政法人国立女性教育会館, 研究国際室, 研究員 (60155786)
越智 方美 独立行政法人国立女性教育会館, 研究国際室, 専門職員 (70524403)
野依 智子 独立行政法人国立女性教育会館, 研究国際室, 研究員 (40467882)
森 未知 独立行政法人国立女性教育会館, 情報課, 専門職員 (20415350)
渡辺 美穂 独立行政法人国立女性教育会館, 研究国際室, 研究員 (40415352)
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Keywords | 複合キャリア / 社会活動キャリア / 融合型複合キャリア / 並行型複合キャリア / プログラム開発 / 先駆的女性ヒアリング / 地域人材育成プログラム / 職業キャリア |
Research Abstract |
本研究は、女性のキャリア形成過程に関して、教育社会学、発達心理学、社会教育学、社会工学、歴史社会学の分野から総合的・実証的・実践的に分析し、その研究成果に基づき、地域づくりを推進する社会的人材を育成する学習プログラムの開発を行うことを目的とする。平成23年度は、以下の調査研究を実施した。 (1)社会活動キャリアを中心としたヒアリング調査 平成22年度に実施した社会活動キャリアを中心にしたアンケート調査の結果から、年齢・活動分野・地域バランスなどを考慮して、17人を選定。ヒアリング調査を実施した。ヒアリングに際しては、研修の際の事例分析に活用しやすいように、学校卒業時から時系列に職業キャリア・社会活動キャリアのプロセスを跡づけた。この調査の分析から、次のようなキャリアの移行パターンを確認した。(1)社会活動がそのまま職業になっているNPOなどの場合は、「融合型」、(2)職業活動とボランティアなどを同時に行っている場合は、「並行型」とする。この2パターンを明らかにした。 (2)先駆的女性のヒアリング調査 戦後の先駆的女性のキャリアとして、原ひろこ・森山真弓・田中里子・縫田嘩子を対象にヒアリング調査を実施した。田中里子については論文にまとめ(研究成果参照)縫田曄子については整理シート作成。 (3)プログラム開発 本調査研究をもとに平成24年度に実験的にプログラムを実施するために、対象者・実施施設・プログラム案などについての議論を重ねた。その結果、中高年女性を対象にした地域人材育成プログラム、短大生・大学生を対象にしたキャリア形成プログラムを実施することを決定した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
今年度予定していた社会活動キャリアのアンケート調査を完了し、分析・検討した上でヒアリング調査を実施しており、研究計画通りに進展している。また、そうした分析から複合キャリアに関する定義の議論までに発展したことは、研究としての成果である。
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Strategy for Future Research Activity |
最終年度の平成24年度は、2年間の調査研究をふまえて、以下の3点を予定している。 (1)実験プログラムの実施 地域人材育成プログラム/女性センター、キャリア形成支援プログラム/短大連携プログラム・大学プログラム、以上の基盤としてキャリア学習支援者養成プログラムを開発する。 (2)事例集の作成;ヒアリング対象者から16名程度。 (3)報告書の作成
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Research Products
(8 results)