2012 Fiscal Year Annual Research Report
宗教概念ならびに宗教研究の普遍性と地域性の相関・相克に関する総合的研究
Project/Area Number |
22320016
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
池澤 優 東京大学, 人文社会系研究科, 教授 (90250993)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
近藤 光博 日本女子大学, 文学部, 准教授 (00453936)
藤原 聖子 東京大学, 人文社会系研究科, 准教授 (10338593)
島薗 進 東京大学, 人文社会系研究科, 教授 (20143620)
市川 裕 東京大学, 人文社会系研究科, 教授 (20223084)
矢野 秀武 駒澤大学, 公私立大学の部局等, 准教授 (20422347)
川瀬 貴也 京都府立大学, 文学部, 准教授 (30347439)
高橋 原 東北大学, 文学研究科, 准教授 (30451777)
塩尻 和子 東京国際大学, その他部局等, 教授 (40312780)
大久保 教宏 慶應義塾大学, 法学部, 教授 (40317285)
鈴木 健郎 専修大学, 商学部, 准教授 (40439518)
鶴岡 賀雄 東京大学, 人文社会系研究科, 教授 (60180056)
久保田 浩 立教大学, 文学部, 教授 (60434205)
林 淳 愛知学院大学, 文学部, 教授 (90156456)
伊達 聖伸 上智大学, 外国語学部, 准教授 (90550004)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 宗教 / 宗教概念 / グローバリゼーション / 宗教学 |
Research Abstract |
本研究は、欧米において成立した近代的宗教概念とそれに基づく宗教研究が、世界各地、特に非欧米社会においても引き続き維持されているのか、それとも各地域独自の宗教伝統に基づく宗教概念と宗教研究が現れてきているのかをサーヴェィし、普遍的な宗教研究の可能性と、地域独自の多様な宗教研究の可能性を共に明らかにすることを試みることを目的に始まった。 平成24年度は5回の研究会を行い、その中で12の研究発表が行われた。文化によって地域によって宗教研究の様態が異なっているだろうという予想はあったが、多様性は我々の予想をはるかに超えるものであった。「宗教学」という語彙はあり、それに関する共通了解はあるのだと考えてきたが、実は各文化の宗教状況や制度設定によって「宗教学」の内容に関する認識は千差万別であり、同床異夢だったのかもしれない。但し、「宗教学」の内実を決定する力学には、幾つかの共通するパターンがあることが分かった。 欧米の場合、「宗教学」はキリスト教との対抗関係の中で成立したが、近代的な学術という制度の中に宗教(キリスト教)がどのように位置づけられたかは国によって異なり、そのため「宗教学」の内実も実はかなり異なっていた。アジアの場合、近代的「宗教」概念をどのように吸収されるのか、土着の概念との整合性がどのようにはかられるのかが決定的に重要であり、それが宗教研究のあり方を相当程度決定する。また、イスラームのように、近代的な学問という枠組み自体を相対化する宗教研究も存在した。 以上の成果を『東京大学宗教学年報特別号』として印刷し、本研究の成果報告とした。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(14 results)
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[Journal Article] 序言2013
Author(s)
池澤 優
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Journal Title
『東京大学宗教学年報第30号(特別号):科学研究費補助金基盤研究(B)「宗教概念ならびに宗教研究の普遍性と地域性の相関・相克に関する総合的研究」報告書』
Volume: 特別号
Pages: 1-10
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