2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22320055
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Research Institution | Bukkyo University |
Principal Investigator |
黒田 彰 佛教大学, 文学部, 教授 (80178136)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 幼学 / 孝子伝(図) / 列女伝(図) / 司馬金竜屏風 / 太公家教 / 文献学 |
Research Abstract |
平成24年度の研究実績の概要を、研究計画書の項目番号に従い、概説すれば以下の如くである。 〈1〉は、概ね研究が完成した。〈1〉aは、解読が終了し、公刊を準備している。〈1〉bは、原壁画図版集の公刊に続き、模写図公刊の準備が整ったが、内蒙古文物考古研究所との共同研究であり、日中の政治問題の緊張から、公刊に遅れが出ている。〈1〉cは、孝子伝図と併せた「孝子伝図・列女伝図概説」の総論の原稿がほぼ完成している。〈1〉dは、bの公刊を俟って、和林格爾後漢壁画墓の列女伝図について、原図・模写図併載の原稿作成に入った。 〈2〉1は、日本語版が完成、中国語版が二分の一、完成した。〈2〉bは、深センの呉強華氏所蔵北魏石床二点の調査を終了し、報告論文二本が、今年中に刊行される。うちの一本は、日中両国語併記の形で、中国において公刊される(『永遠的北朝』所収、文物出版社)。〈2〉cは、十帝図、列女伝図の解読を終え、目下、孝子伝図の解読が半分まで進行中である。 〈3〉aは、E・シャバンヌがかつて報告した開封白沙鎮出土後漢画象石の原書(1912刊)を入手、「海外の幼学研究」の一冊として、鮮明な原石の写真版による紹介書が印刷中である。〈3〉bは、寧夏ウイグル自治区文物考古研究所の依頼により、寧夏固原北魏墓漆棺画の調査及び、孝子伝図の報告論文が、羅豊所長に提出された。〈3〉cとして、有鄰館所蔵敦煌文書の調査を開始した。その成果は、研究発表覧を参照されたい。また、24年3月、25年3月に引き続き、深センの呉強華氏所蔵は、次年度以降も続行される。 〈4〉〈5〉は、23年度に引き続き、幼学書としての八幡縁起の研究を継続し、24年度は、秋穂八幡宮藏本の調査を行い、その上巻を『京都語文』19号にカラー影印として報告した(筒井大祐と共編)。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(4 results)