2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22320072
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Research Institution | Wako University |
Principal Investigator |
佐治 俊彦 和光大学, 表現学部, 教授 (70100435)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松浦 恒雄 大阪市立大学, 文学研究科, 教授 (20173792)
宇野木 洋 立命館大学, 文学部, 教授 (40168737)
下出 鉄男 東京女子大学, 現代教養学部, 教授 (40196548)
西野 由希子 茨城大学, 人文学部, 教授 (40262357)
白井 重範 國學院大學, 文学部, 准教授 (40365507)
小谷 一郎 埼玉大学, 教養学部, 教授 (60136009)
岩佐 昌あき 熊本学園大学, 外国語学部, 教授 (60136546)
代田 智明 東京大学, 総合文化研究科, 教授 (60154382)
高見沢 三由紀(加藤三由紀) 和光大学, 表現学部, 教授 (70204500)
坂井 洋史 一橋大学, 言語社会研究科, 教授 (80196047)
金野 純 学習院女子大学, 国際文化交流学部, 准教授 (80553982)
江上 幸子 フェリス女学院大学, 国際交流学部, 教授 (90277955)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 文化大革命 / 国際研究者交流(中国) / 知識人 / 懺悔 / 記憶 / 中国現代史 / 中国現代文学 |
Research Abstract |
前年度末に実施した香港調査における成果をふまえ、4回にわたって研究会を開催した。香港中文大学中国研究服務中心(センター)との協力関係が構築されたことにより、同センター所蔵の豊富な資料を使用して、文化大革命下の知識人の動向をより詳細に把握することが可能となった。研究会では、文学・思想・歴史の各分野ごとに得られた知見を提示するとともに、それらを有機的に関連させながら総合的な理解へと向かうべく、活発な討論が行われた。また、社会学分野では、研究協力者の福岡愛子氏が「日本における文革認識」と題する講演を行った。同講演は、文化大革命と知識人の問題を、日本人の記憶と関連させて論じたもので、日本人にとって文革は決して他人事ではなく、中国知識人とは様相を異にしながらも、同じく強い心理的しこりとなって残存している様子を浮き彫りにした。 研究会と並行して、国際シンポジウムを年度中に開催すべく準備を進めた。当初は、本課題の履行中に作られた研究者・思想家・文学者とのネットワークを活用し、海外から多数の知識人を招聘することを目指した。しかしながら、秋以降日中関係がやや険悪化したことにより、中国人研究者の多くが所属研究機関から来日の許可が得られない事態となった。そうした中、現代中国を代表する思想家・哲学者・歴史研究者である徐友漁氏(元中国社会科学院哲学研究所研究員)をお招きすることが叶ったのは僥倖であった。 12月2日、町田市文化交流センターにおいて、広く一般市民を招いて徐友漁氏の講演会(演題「中国作家にみる文化大革命への懺悔意識」)を開催し、併せて同氏の発表内容に即したパネルディスカッション、研究分担者の高見澤(加藤)三由紀氏による講演「ノーベル文学賞作家・莫言が描く中国」を行った。 なお、本課題で得られた知見は、近く論文集として刊行される予定である。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(12 results)