2011 Fiscal Year Annual Research Report
第二言語習得過程における文法の発達と喪失に関する理論的・実証的研究
Project/Area Number |
22320109
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Research Institution | Bunkyo University |
Principal Investigator |
平川 眞規子 文教大学, 文学部, 教授 (60275807)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡本 能里子 東京国際大学, 国際関係学部, 教授 (20275811)
平川 八尋 東京工業大学, 留学生センター, 准教授 (40218772)
MATTHEWS John 中央大学, 文学部, 教授 (80436906)
細井 洋伸 群馬県立女子大学, 国際コミュニケーション学部, 教授 (40331946)
SNAPE Neal 群馬県立女子大学, 国際コミュニケーション学部, 准教授 (10463720)
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Keywords | 第二言語習得 / 言語喪失 / 外国籍児童生徒 / 日本語母語話者 / 第二言語の保持 / 英語 / 日本語 / 音声知覚 |
Research Abstract |
本研究は、第二言語(L2)の習得が及ぼす第一言語(L1)(母語)への影響、L2の保持や獲得不全、L1の喪失に関わる普遍的および個別的な資質や要因を明らかにし、学習者の言語発達を促進する教育・支援体制について社会に提言することを目的としている。研究2年目にあたる平成23年度は、初年度に了解を得た研究期間を中心に、学習者に関する調査・実験を行った。主な成果は以下の通りであるが、調査項目には、日英語を中心とする語彙、文法知識、音声知覚、ワーキングメモリ、談話能力等を含んでいる。 1.英語圏に長期在住し日本に帰国した児童・生徒9名を対象に、L2(英語)の音声・文法・語彙等の能力に関する調査を個別に行った。今後も対象者数を増やしながら、半年に一度、L2能力の保持と喪失の調査を継続する。 2.外国籍(主に中国とフィリピン)の日本語をL2とする学習者12名を対象とし、在籍する中学校において、母語の保持と喪失およびL2に関する調査を個別に行った。今後も半年に一度、L1能力の保持とL2発達の調査を継続する。 3.日英語バイリンガル児童・生徒で、言語の使用や発達に支障がある学習者について、予備実験を行った。 4.日本語およびスペイン語をL1とする英語学習者を対象に、音声知覚、冠詞、テンス・アスペクト、心理形容詞等、文法知識に関する調査を行った。得られた結果を基に、第二言語獲得における母語の影響と普遍的な資質を明らかにするために、比較分析を継続する。 5.上記1~4に関わる言語調査・実験結果および付随する研究成果を基に、国内外の学会やワークショップ等で、研究成果の一部を発表した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
一部調査継続が不可能になったが(日本人学生の長期留学前後のL2(英語)能力の習得と保持に関する調査)、その他については、概ね計画通りに調査を開始または継続し、データの蓄積を行っている。
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Strategy for Future Research Activity |
過去2年間で収集した言語発達・言語喪失に関わる実証的研究を継続し、縦断的なデータを蓄積するとともに、横断的なデータの収集・蓄積も行っていく。蓄積されたデータを基に、本研究の目的であるL2の習得が及ぼすL1への影響、L2の保持や獲得不全に関わる普遍的および個別的な資質や要因を明らかにするために、多角的な分析を行い、考察を重ねる。
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Research Products
(6 results)