2011 Fiscal Year Annual Research Report
語彙知識測定による英語能力の推定:語彙サイズ、構成、アクセス速度の観点から
Project/Area Number |
22320110
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Research Institution | Reitaku University |
Principal Investigator |
望月 正道 麗澤大学, 外国語学部, 教授 (90245275)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
相澤 一美 東京電機大学, 工学部, 教授 (00222448)
石川 慎一郎 神戸大学, 国際コミュニケーションセンター, 准教授 (90320994)
杉森 直樹 立命館大学, 情報理工学部, 教授 (40216338)
上村 俊彦 長崎県立大学, 国際情報学部, 教授 (50176640)
笠原 究 北海道教育大学, 教育学部, 准教授 (50439006)
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Keywords | 語彙サイズテスト / 語知識の深さ / コロケーション / アクセス速度 / 英語習熟度 |
Research Abstract |
平成23年度は,次のような研究に取り組んだ。語彙サイズテストに関して、2種類のテストの分析を行った。1つは、平成22年度に開発したJ8VST80の妥当性を検証した。その結果、語彙サイズテストとして妥当なものであるという判明した。その後、第2版~第4版の作成を始めている。第2は、3000語レベルまでの第1義と第3義の意味を問う語彙サイズテストであるJ3VSTと英語習熟度を測定するGTELPの相関について調べた。語彙知識の深さのテストに関しては、3種類の研究を行った。第1は、平成22年度に作成したコロケーションテストを実施した結果に基づき、テストの改定を行った。第2は、多義語知識測定テストの開発である。このテストは、多義語の意味を5つの選択肢から2つ選ばせる形式である。語彙サイズテストとの相関はr=73、TOEICとの相関はt=49であった。第3は、日本人英語学習者の連想を基準とする語連想テスト作成のための評価基準の検討をおこなった。アクセス速度テストに関しては、3種類の研究を行った。第1は、LEXATT2の結果を分析した。その結果、英語習熟度の低い学習者、高い学習者、日本人英語教員、英語母語話者の順でアクセス速度が速くなることが判明した。これはLEXATT2が語彙アクセス速度テストとして妥当なものである証拠であると考えられる。第2は、語彙性判断課題を用いて、さまざまな語の組み合わせによる反応速度の違いを研究した。第3は、アクセス速度のテストとし開発された反応速度テストを実施し、その結果を分析した。このように平成23年度は、語彙知識の3つの次元において多角的なアプローチにより語彙知識を測定する研究を進めた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
交付申請書では、語彙知識の深さテストとしてLOTの改訂する予定であったが、LOTだけによる測定よりも、複数のテストによってそれを見るという意見により、新たな複数のテストを作成することになった。しかしながら、それらのテストをどのように統合したらよいかについて合意に至っていない。
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Strategy for Future Research Activity |
平成24年度中に語彙知識の深さのテストの統合版を作成し、サイズ、アクセス速度のテストとともに実施する。その結果から、英語習熟度のテストの得点をどの程度予測できるものかの分析を行う。
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Research Products
(25 results)