2013 Fiscal Year Annual Research Report
語彙知識測定による英語能力の推定:語彙サイズ、構成、アクセス速度の観点から
Project/Area Number |
22320110
|
Research Institution | Reitaku University |
Principal Investigator |
望月 正道 麗澤大学, 外国語学部, 教授 (90245275)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
相澤 一美 東京電機大学, 工学部, 教授 (00222448)
田頭 憲二 広島大学, 学内共同利用施設等, 准教授 (00403519)
杉森 直樹 立命館大学, 情報理工学部, 教授 (40216338)
磯 達夫 麗澤大学, 外国語学部, 准教授 (40438916)
上村 俊彦 長崎県立大学, 国際情報学部, 教授 (50176640)
笠原 究 北海道教育大学, 教育学部, 教授 (50439006)
小泉 利恵 順天堂大学, 医学部, 准教授 (70433571)
石川 慎一郎 神戸大学, 国際コミュニケーションセンター, 教授 (90320994)
|
Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2014-03-31
|
Keywords | 語彙テスト / 英語熟達読解予測 / 語彙サイズ / 語彙知識の深さ / アクセス速度 |
Research Abstract |
平成25年度は研究の最終年度であり,これまで作成したきた語彙テストをウェブ上で受験可能にし,新たにテストを90分の授業時間内で受験できるように短縮した。日本の大学生・大学院生・社会人の総計392名が多面的語彙能力テストを受験し,TOEICスコアを申告した。392名のTOEICスコアの平均は496点,平均語彙サイズは4852語,平均得点率は語連想52.4%,多義語1,61.4%,多義語2,47.6%,コロケーション47.7%,平均語彙アクセス速度496ミリ秒であった。 多面的語彙能力テストからTOEICスコアを予測する共分散構造分析モデルは,語彙サイズと語彙構成・知識の深さを一つの構成概念として考えるものが,最も適合することがわかった。このモデルでは,語彙サイズ,知識の深さ,アクセス速度のテスト結果からTOEICスコアの55%を予測できる。 本プロジェクトの成果は,英語熟達度の予測という点よりも,日本人英語学習者が習得すべき英語語彙知識がどの程度身についているかを短時間で調べることができるツールを開発したという点にあるかもしれない。すなわち,このプロジェクトの参加者の中でTOEICでAレベルに相当する860点以上の参加者がそれぞれの語彙テストで獲得した得点の平均点を日本人英語学習者が目指すべき目標点として設定した。多面的語彙能力テストの結果は,それぞれのテストの得点とともに目標点を100%としたときのパーセンテージで表示される。つまり,アクセス速度は90%,語連想は70%,多義語1は80%のように,受験者一人ひとりが語彙知識のどの部分がよく習得できていて,どの側面がこれからさらに学習が必要かを即座にフィードバックする。これにより受験者は自分のこれまでの語彙学習の成果とこれからの課題を知ることができる。
|
Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Research Products
(11 results)