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2011 Fiscal Year Annual Research Report

日本人英語学習者の語彙感覚習得プロセスに関する研究

Research Project

Project/Area Number 22320113
Research InstitutionDoshisha University

Principal Investigator

赤松 信彦  同志社大学, 文学部, 教授 (30281736)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 相澤 一美  東京電機大学, 工学部, 教授 (00222448)
望月 正道  麗澤大学, 外国語学部, 教授 (90245275)
磯 達夫  麗澤大学, 外国語学部, 准教授 (40438916)
星野 由子  東京富士大学, 経営学部, 講師 (80548735)
Keywords英語学習 / 語彙学習 / 認知言語学 / 母語の影響
Research Abstract

本研究プロジェクトの目的は、日本人英語学習者が英語母語話者特有の語彙感覚を習得するためには、どのような習得プロセスを経る必要があるのかを解明することである。プロジェクト2年目にあたる平成23年度は、昨年度行った研究をさらに拡張し、「前置詞(at,in,on)の適切な使い分け」に関しては、文算出課題、典型性判断課題、親密性判断課題、適切性判断課題を約70名の大学生に対し課し、データを収集した。現在は、英語母語話者からのデータ収集の終了を待って、最終分析をする段階にある。
「前置詞(at,in,on)の適切な使い分け」以外に、「上に」という意味を持つ前置詞up,above,overに関しても、適切性判断課題及び学習課題を用いて、研究を実施した。その結果、upとaboveに関しては、それぞれの前置詞が持つ中核的意味(core sense)を学習者に教えることにより、より適切な前置詞の使い方ができることが明らかになった。しかし、overに関しては、学習を行う以前よりも、その適切な使用において精度が低下した。これは、overがupやaboveに比べ、多義性が高い(中核的意味から拡散して使用されている周辺的意味が多い)ことが原因であると考えられる。つまり、多義性が高い語の学習の場合、完全な理解を伴う学習には、より長い時間が必要となり、短い学習時間では、知識の再構築の初期段に観られる知識の低下が起こったと考えられる。
前置詞(at,in,on)と前置詞(on,above,over)の適切性判断課題の結果と英語学習者の英語語彙サイズとの相関を調べた結果、語彙サイズが大きい学習者ほど、前置詞の適切な使用に関して、より母語話者の判断に近いことが明らかになった(r=0.69,p<0.001)。この結果は、英語に触れる機会が多い学習者ほど、英語母語話者に近い語彙感覚を持っていることを示唆するものである。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

英語学習者からのデータは計画通り収集し終わったが、英語母語話者からのデータ収集が遅れている。

Strategy for Future Research Activity

今年度の研究成果を踏まえ、当初計画していたように、来年度前半は、さらにデータ収集をし、後半は、学習プログラムのモデル構築を実施する予定である。

URL: 

Published: 2013-06-26  

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