2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22320131
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
|
Research Institution | Japan Women's University |
Principal Investigator |
成田 龍一 日本女子大学, 人間社会学部, 教授 (60189214)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
坪井 秀人 名古屋大学, 大学院・文学研究科, 教授 (90197757)
鳥羽 耕史 徳島大学, 大学院・ソシオ・アーツ・アンド・サイエンス研究部, 准教授 (90346586)
戸邉 秀明 東京経済大学, 経済学部, 講師 (90366998)
吉見 俊哉 東京大学, 大学院・情報学環, 教授 (40201040)
渡辺 直紀 武蔵大学, 人文学部, 准教授 (80409367)
|
Keywords | 日本史 / 近現代史 / 戦後史 / 文化史 / 思想史 |
Research Abstract |
初年度にあたり、研究計画で目的としていた3点を実践した。すなわち、(1)概観を提示し、共同研究者間で共有することについては、「冷戦文化研究会」を3回にわたり開催した(9月4日、11月20日、11年2月22日)。初回には、研究代表者の成田龍一、および研究分担者の岩崎稔による問題意識の提示をおこなった。第二回目は、「工作者としての知識人・日高六郎」、「韓国における冷戦小説の崔仁勲「故郷」」をめぐって議論した。また、第三回は、冷戦文学としての井上光晴を検討し、さらに台湾と沖縄における冷戦について、池上善彦(元「現代思想」編集長)に講演を依頼した。分担研究者の丸川哲史がコメントをした。 (2)史料を収集し、歴史像の形成を図ることに関しては、韓国で出版された『冷戦アジアの文化風景』を検討したほか、アメリカで出版された『日本の冷戦文化』について考察を開始した。 また、国際会議を念頭に置いて目標とした(3)議論と討論を繰り返し、概念と内実を練り上げていくことについては、アメリカ(10月22日-28日)とドイツ(12月16日-23日)における会議に参加した。アメリカでは、ハーバード大学、コロンビア大学、ニューヨーク大学での研究報告を行った。ハーバード大学の近代日本研究会(MJHW)で、成田がパネルを組織し、研究分担者の渡辺直紀が報告した。また、ニューヨーク大学では研究分担者の鳥羽耕史と吉見俊哉、岩崎が報告をした。さらに、コロンビア大学では、キャロル・グラック教授と打ち合わせを行った。ドイツはライプツィヒ大学で、「マルクス主義と近代日本」の統一テーマのもとに、北田暁大・東京大学准教授に報告を依頼したほか、坪井と鳥羽が報告した。このほか、沖縄における研究蓄積を高めるために、比屋根照夫・琉球大学名誉教授と、2回にわたって打ち合わせを行った。
|
Research Products
(11 results)