2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22320136
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Research Institution | National Institute of Japanese Literature |
Principal Investigator |
高橋 実 国文学研究資料館, 名誉教授 (20296180)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
渡辺 浩一 国文学研究資料館, 研究部, 教授 (00201179)
青木 睦 国文学研究資料館, 研究部, 准教授 (00260000)
大友 一雄 国文学研究資料館, 研究部, 教授 (30169007)
山田 哲好 国文学研究資料館, 研究部, 准教授 (70220390)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 文書管理史 / 文書群構造分析 |
Research Abstract |
本年度の幕藩関係文書の調査は、岩手県立図書館、秋田県公文書館、仙台市博物館、茨城県立文書館、茨城県立図書館、上田市立博物館、小浜市立図書館、広島県立文書館、丸亀市立資料館、長崎歴史文化博物館、長崎県立対馬歴史民俗資料館、韓国・国史編纂委員会などを対象に実施した。 全体研究会は、7月14・15日、12月1・2日、1月12・13日の3回開催し、主として各藩における文書の伝来と管理をテーマとして以下合計11本の研究報告と討論がなされた。 ①種村威史(土佐山内家宝物資料館)「徳川将軍家の宝物管理について」、②来見田博基(鳥取県立博物館)「鳥取藩の藩校にみる情報管理と用紙統制」、③藤田雅子(土佐山内家宝物資料館)「土佐藩主山内伝来文書の構成」、④原田和彦(長野市立博物館)「松代藩における地方支配と文書-善光寺地震を素材として-」、⑤大石学(東京学芸大学)「徳川アーカイブスの研究」、⑥太田尚宏(国文学研究資料館)「尾張徳川家における記録史料の伝来と管理-維新期から近代の動向を中心に-」、⑦渡辺浩一(国文学研究資料館)「水害対処先例集とマニュアルの成立-江戸を事例として-」、⑧戸森麻衣子(東京大学大学院・研究員)「幕府勘定所役人の職務と勘定所文書の取り扱いについて」、⑨高橋実(元国文学研究資料館)「長崎奉行所御用部屋の文書管理とその構造について」、⑩中野達哉(駒澤大学)「弘前藩日記役の基礎的研究」、⑪福田千鶴(九州産業大学)「藩政アーカイブスと家老文書群」 以上の個々の研究会の討議内容を含めた研究会記録も作成するとともに、本研究テーマに関係する文献データベースも継続して作成中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
全体研究会は、平成22~24年度の3カ年で11回、合計29本の研究報告と討論の実績があり、最新の各藩における文書管理の実体の究明が進展している。
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Strategy for Future Research Activity |
あと1カ年も全体研究会を研究テーマに絞って開催することにより、対象事例の増加も期待できるし、また計画当初から、それらを最終年度に成果報告書として刊行する予定に変更はない。
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