2012 Fiscal Year Annual Research Report
朝鮮半島の「水環境」をめぐる社会・経済・文化の歴史的諸相―漢江を中心として
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22320138
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
六反田 豊 東京大学, 人文社会系研究科, 准教授 (40220818)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石川 亮太 立命館大学, 経営学部, 准教授 (00363416)
森平 雅彦 九州大学, 人文科学研究科(研究院), 准教授 (50345245)
長森 美信 天理大学, 国際学部, 准教授 (50412135)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 朝鮮史 / 水環境 / 漢江 / 水運 / 津渡 / 淡水魚食 / 水利 / 治水 |
Research Abstract |
本研究の目的は、朝鮮半島の「水環境」をめぐる社会・経済・文化の様相について、高麗初期から朝鮮末期まで(10世紀初~20世紀初)におけるその時期ごとの歴史的特質と変容の過程を明らかにするために、各種資料収集と現地踏査、およびそれらを踏まえた基礎的な分析・考察をおこなうことにある。上記の目的を達成すべく、最終年度にあたる2012年度は、以下のような研究活動をおこなった。 (1)韓国での現地踏査を1回実施した。本研究の主要な調査対象である漢江については、南漢江上流部に位置する江原道旌善・寧越・忠清北道丹陽において現地踏査をおこない、流域に点在する水運拠点や津渡等の史跡を確認するとともに、周辺住民からの聴き取り調査を実施した。また、今後の研究の進展を見据えて漢江以外の河川として洛東江の中・上流部(慶尚北道醴泉・尚州・亀尾)でも同様の現地踏査を試みた。 (2)朝鮮半島の河川水運との比較研究のために、岡山県の高梁川水運に関連する史跡を踏査し、現地での聴き取りと関連資料の収集をおこなった。 (3)研究の取りまとめを兼ねて、韓国・朝鮮文化研究会の2013年2月例会の場で、ミニシンポジウム「漢江を考える―朝鮮半島における「水環境」史構築をめざして」を開催した。研究代表者・分担者が、これまでの研究成果と今後の課題についてそれぞれ報告をおこない、それをもとに韓国・朝鮮文化研究会の会員諸氏と意見交換をおこなった。 (4)研究期間中に実施した漢江流域における「水環境」関連史跡等の踏査に関する記録を整理し、研究代表者・分担者が共同執筆した『漢江流域における「水環境」史関連史跡等踏査資料集(稿)』(私家版、2013年3月)を刊行した。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(7 results)