2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22320172
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Research Institution | Takasaki City University of Economics |
Principal Investigator |
西野 寿章 高崎経済大学, 地域政策学部, 教授 (40208202)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡橋 秀典 広島大学, 文学研究科, 教授 (00150540)
中川 秀一 明治大学, 商学部, 教授 (00298415)
堤 研二 大阪大学, 文学研究科, 教授 (20188593)
宮地 忠幸 国士舘大学, 文学部, 准教授 (40339354)
関戸 明子 群馬大学, 教育学部, 教授 (50206629)
伊藤 達也 法政大学, 文学部, 教授 (60223161)
高柳 長直 東京農業大学, 国際食料情報学部, 教授 (60226933)
藤田 佳久 愛知大学, 文学部, 名誉教授 (70068823)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 山村 / 非限界集落 / 存立基盤 |
Research Abstract |
本研究の目的は,過疎化,高齢化が著しく,限界化の進んでいる現代山村において,非限界性を示す山村を見出し,その存立基盤を明らかにすることにあった。西野と藤田は、山村振興法の指定を受けている振興山村地域の内,自治体全域が振興山村地域となっている507の全部山村を対象として,1985年から2005年までの人口増減率,2005年における若年齢者率によって類型を見出し,類型毎の特性と地域的分布の特性を分析した。全部山村の類型は、人口増減率と若年齢者割合の間には弱い相関(0.52)がみられ、概して人口が増加しているか、減少率の低い全部山村は若年齢者割合が高い傾向のあることが判明したことから、1985年から2005年までの20年間における人口増減率と2005年における若年齢者割合(20歳から39歳までの人口が地域人口に占める割合)をクロスさせることによって析出した。その結果,7つの類型が析出され、非限界性を示す全部山村の特徴は、都市への通勤圏域に位置している地域であることや観光・リゾート地域であること,特定の農産物の生産,酪農に特化した農業地域であることなどで共通しており,北海道の沿岸部の山村では漁業が経済的基盤となっている点でも共通している。山村本来の地域特性を発揮して,非限界性を示している地域には存在していないことが明らかになった。 この成果を踏まえながら,集落レベルの分析(堤・関戸),山間地域農業の動向分析(宮地・高柳),林業の動向分析(中川),観光による山村振興の現状分析(合田),水資源開発地域の現状分析(伊藤),そしてこれからの定常社会における山村地域振興の展望(岡橋)をそれぞれが担当し,その成果を報告書(『現代山村における非限界集落の存立基盤に関する研究』,vii+161p.)にまとめた。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(10 results)