2012 Fiscal Year Annual Research Report
現代日本の青年層の異文化観に関する研究-群馬県における高校生・大学生の意識の分析
Project/Area Number |
22320177
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Research Institution | 育英短期大学 |
Principal Investigator |
小野澤 正喜 育英短期大学, その他部局等, 教授 (90037044)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
周東 聡子(宮田聡子) 育英短期大学, その他部局等, 教授 (20279566)
櫻田 涼子 京都大学, 文学研究科, 研究員 (30586714)
泉水 清志 育英短期大学, その他部局等, 准教授 (50389772)
幸田 麻里子 流通経済大学, 社会学部, 准教授 (50435228)
金子 義隆 宇都宮大学, 学内共同利用施設等, 准教授 (70389774)
藤原 愛 育英短期大学, その他部局等, 講師 (70611309)
小池 庸生 育英短期大学, その他部局等, 教授 (80258863)
三浦 哲也 育英短期大学, その他部局等, 准教授 (80444040)
大島 宗哲 育英短期大学, その他部局等, 講師 (80554162)
伊藤 優子 育英短期大学, その他部局等, 准教授 (90389768)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 民俗学 / 多民族共生 / エスニシティ / 異文化理解 |
Research Abstract |
本年度は、研究最終年度として、高校生と大学生の計1000名にアンケートを実施し、青年層が持つ異文化理解に関わる意識調査を実施した。アンケートは、研究計画における計画班5班に分かれて実施し、多角的な分析を行い、次のようなことが傾向にあることが判明した。 異文化との共生や日常的な接触だが、これは相手文化への理解への影響は見られるが、これらの接触が、海外への志向・関心・選好・忌避に対する影響は大きく現れなかった。異文化との共生は、異文化への接触というより、文化との統合を進め、異文化との接触を意識しにくくし、理解のための動機を低めていると考えられる。それに対し、学校における外国人との接触経験が異文化理解への動機付けとなっている傾向が見られた。 また、外国語・外国に対する興味について、関連地域として東京・神奈川・栃木において同様のアンケートを実施した。その中では、群馬は外国・外国語への関心が低い結果が出ている。外国人稠密地域では、外国人の家系が2世へと進む中、共生は日常となってきている。外国人と接することは自己のアイデンティティの獲得に繋がることから、関係性を持つことへの動機付けとなる一方で、価値観の相異やコミュニケーションの難しさを経験し深い関係を築くことの難しさから関係性の希薄化の傾向へつながっているようだ。 以上のような調査結果より、外国人稠密地域における青年層の意識や、世代が進むことによる共生の意味の変化、思想の変化が見受けられる。本研究により世代間の生活環境の違いや、外国人への意識の違いについて分析が進むことは、今後日本が外国人と共生し、国際社会に対してどのように対すべきなのかという課題に対する1つの方針となることが期待される。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(14 results)
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[Journal Article] 理想の家族2013
Author(s)
櫻田涼子
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Journal Title
現実の関係:再編されるマレーシア華人社会の親族関係、京都大学文学研究科グローバルCOE次世代研究ワーキングペーパー
Volume: 77
Pages: 40
Peer Reviewed
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