2011 Fiscal Year Annual Research Report
地球大気国際法秩序の基本構造-地球温暖化防止法制度の将来像
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22330015
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| Research Institution | University of Tsukuba |
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Principal Investigator |
吉田 脩 筑波大学, 人文社会系, 教授 (40323240)
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| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
柴田 明穂 神戸大学, 大学院・国際協力研究科, 教授 (00273954)
高村 ゆかり 名古屋大学, 大学院・境学研究科, 教授 (70303518)
中谷 和弘 東京大学, 大学院・法学(政治学)研究科, 教授 (60164216)
児矢野 マリ 北海道大学, 大学院・法(政治学)研究科, 教授 (90212753)
西村 智朗 立命館大学, 国際関係学部, 教授 (70283512)
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| Keywords | 国際公法 / 国際環境法 / 国際組織法 |
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| Research Abstract |
まず、本研究における成果の1つは、国際法協会(ILA)ハーグ大会における「気候変動に関する法的諸原則」第1次報告書の中に反映されている。この報告書は、本研究代表者・吉田脩及び分担者が共同して執筆した、気候変動問題を規律しうる国際法上の諸原則につき、包括的に考察した分析ペーパーを基礎に作成されており、本研究の成果を世界的に知らしめる重要な成果物となっている(Nico Schrijver(ed.), Report of the Sebenty-Fourth Conference of the International Low Assosciation ; The Hangu, International Law Associadon, pp.346-401, 2011.特に348頁参照のこと)。加えて、吉田は、地球大気保護レジームの考察に係る予備的考察として、"Procedural Aspects of the Intemational Legal Regime for Clmate Change ; Early Operation of the Kyoto Protocol Compliance System"をJournal of East Asia and International Low(4巻1号、2011年)に公表した。
また、当初の予定どおりに、2012年1月に開催されたILA「気候変動に関する法的諸原則」国際委員会の会期間会合(オランダ・デーフェンテール)に高村ゆかりと柴田明穂を派遣し、同委員会における第2次報告書案作成に関する議論に参画した。具体的には、高村は気候変動国際法制度における「共通だが差異ある責任原則」の展開及び気候変動レジームと貿易レジームとの関係について、報告書案の作成に貢献し、柴田は気候変動国際法制度における「信義誠実原則」の機能について、報告書案の作成に貢献した。
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| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
「9.研究実績の概要」において述べたように、当初の研究計画書に従い、各研究者がおのおのの機能・役割を概ね十分に果たすとともに、本研究の目的達成に貢献している。
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| Strategy for Future Research Activity |
研究代表者の吉田脩、高村ゆかり、柴田明穂は、各研究分担者の研究成果を十分に活用し、国際法協会(ILA)における「気候変動に関する法的諸原則」のための国際的な議論を主導する。
加えて、2012年度より国連国際法委員会(ILC)において実質的な審議が予定される「大気の保護」に関する国際法のあり方につき、ILCでの法典化の動向を仔細に調査し、「気候変動レジーム」とより包括的な「地球大気保護レジーム」との関連性、後者の発展可能性等につき、具体的な考察を開始する。
さらに、引き続き、各研究分担者は、各自の研究上の役割を十分に果たす。
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