2010 Fiscal Year Annual Research Report
金融危機後の日系企業生産拠点の配置と調整:その要因とインパクトを探る
Project/Area Number |
22330108
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
西澤 昭夫 東北大学, 大学院・経済学研究科, 教授 (80257435)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 俊夫 東北大学, 大学院・経済学研究科, 教授 (00139982)
猿渡 啓子 東北大学, 大学院・経済学研究科, 教授 (80178821)
川端 望 東北大学, 大学院・経済学研究科, 教授 (20244650)
日置 史郎 東北大学, 大学院・経済学研究科, 教授 (80312528)
菅原 歩 東北大学, 大学院・経済学研究科, 准教授 (10374886)
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Keywords | 金融危機 / 生産拠点 / 配置と調整 / ソフトウエア産業 / 内生的イノベーション創出 / EV(=電気自動車) / グローバル人材 / 人材活用の変容 |
Research Abstract |
本研究の目的に従い、本年度は、中国、タイ、インドネシア、マレーシア、ベトナムなどにおける日系企業の新たな生産拠点の「配置」と「調整」や、その要因となる技術や人材の変容に関して、ホスト国の新たな政策展開などについて調査を行った。 中国については、大連を中心にした日系企業との密接な連携により形成されたITアウトソーシングを基盤としたソフトウエア産業の展開と、金融危機による変容、及びそうした変容に対する日系企業及び中国企業の新たな取り組みの実態分析を行った。タイ、インドネシア、マレーシアにおいて展開された直接投資の誘致促進と地元企業との連携強化という新たな政策対応の策定と導入、及びその基盤となる新たな技術吸収力の向上と内生的イノベーション創出を可能にする産学連携について、特にタイのEV(=電気自動車)生産拠点化を目指す産学連携策の展開について、その具体的取組を現地調査し、その取り組みの実態をわが国に紹介した。人材活用の変容については、日本への留学経験を持つグローバル人材の採用・活用に関する実態を調査するため、中国、タイ、ベトナムに展開する日系企業を対象にしたアンケート調査を行い、日本への留学経験を持つ人材の採用状況、採用理由、企業における育成と処遇などについて、その実態を明らかにする調査を行った。なお、震災による繰越額482,540円については、上記調査の一環として計画されながら、延期を余儀なくされた台湾における留学生の雇用動向調査に支弁した。
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Research Products
(6 results)