2010 Fiscal Year Annual Research Report
ファミリー・ビジネスにおけるネットワーク特性の経営に与える影響の実証的研究
Project/Area Number |
22330117
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Research Institution | University of Shizuoka |
Principal Investigator |
奥村 昭博 静岡県立大学, 経営情報学部, 教授 (70571256)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岩崎 邦彦 静岡県立大学, 経営情報学部, 教授 (40315213)
西野 勝明 静岡県立大学, 経営情報学部, 教授 (50514600)
斉藤 和巳 静岡県立大学, 経営情報学部, 教授 (80379544)
武藤 伸明 静岡県立大学, 経営情報学部, 准教授 (40275102)
藤澤 由和 静岡県立大学, 経営情報学部, 准教授 (70387330)
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Keywords | 経営組織 / ファミリー・ビジネス / ネットワーク |
Research Abstract |
本研究では、ファミリー・ビジネスの持つネットワーク特性がその経営に対してどのような影響を与えるのかについて実証的に検討することを目的として、わが国の複数のファミリー・ビジネスを対象にネットワーク構造の把握と、その実証的分析を行うものである。そこで平成22年度では、ネットワークの構造モデルの検討、良好な企業経営を行っているファミリー・ビジネス企業の抽出と選定、選定された各ファミリー・ビジネス企業に対するネットワーク構造の調査の準備を行った。具体的にネットワークの構造モデルの検討では、全体ネットワーク構造に関する情報とエゴセントリックに関する情報の両者を組み合わせてその全体構造を把握するとともに、各ノードの次数などの制約に基づき基本的に組み合わせ最適化問題として定式化し、また、調査によって得られた利用可能な多様な断片情報についても積極的に利用することとした。ファミリー・ビジネス企業の抽出と選定では、業種として製造業をサンプリングの中心に据え、選定を行った。そして、選定された各ファミリー・ビジネス企業に対して、エゴセントリック情報の収集を視野に入れたアンケート調査、及びヒアリング調査を行うための準備を行ったものである。その過程において研究分担者、及び研究協力者らが、企業に対して調査項目、調査期間、個人情報への配慮について説明を行い、次年度以降において実施する調査の概要の周知を行うなどの調整を実施した。以上の研究成果に基づき、次年度以降において調査を実施するとともにデータに基づく解析を実施する予定である。
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