2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22330127
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Research Institution | Ritsumeikan Asia Pacific University |
Principal Investigator |
鈴木 勘一郎 立命館アジア太平洋大学, 国際経営学部, 教授 (10569784)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
妹尾 大 東京工業大学, 社会理工学研究科, 准教授 (90303346)
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Keywords | 経営組織 / 知識創造 / イノベーション |
Research Abstract |
本研究の初年度である2010年の研究課題は、内外の先行研究から知識創造と組織機能に関係する経営要素を抽出し、知識創造のための組織機能における仮説モデルを構築することが目的であった。そこでまず「知識創造」という研究テーマの下で(1)理論的論文と(2)実証的論文の両面から文献調査を行った。具体的には、理論的論文と実証的論文で手分けをして、各種の文献データベースにアクセスして知識創造に関する論文を検索し、その結果として(1)理論面で約50論文と(2)実証面で約150論文をそれぞれ選び出した。またそれらの論文内容を精査することによって、知識創造に影響を与えていると考えられる経営要素(組織の機能、資源、条件など)を抽出した。そしてその経営要素の相互関係を「グローバル・マップ」と「エンピリカル・マップ」という関係図として描くことで要素間の因果関係を分析した。この、仮説モデル構築のための先行研究の整理は、本研究開始時には既に着手していた知識創造に関する研究論文にも役立ったため、これらの研究論文を成果として記載した。さらにそれらの相互関係を「知識創造促進モデル(Knowledge Creation Acceleration Model)」に落し込むと共に、それを基にしてアンケート調査用の質問票のドラフト案を作成した。なお当初予定していた国内企業数社の研究部門の責任者や知識経営に関する有識者から構成されるワーキング・グループについては、申請予算枠が結果として3割程度カットされたために、謝金等への出費を避けるために個別にコンタクトを取りながら進めるという現実的やり方に変更した。その一方、半導体ウェハーの有力企業である米国サムコ社や米国ゼロックス・パルアルト研究所等の訪問なども行うことができた。
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Research Products
(2 results)