2011 Fiscal Year Annual Research Report
情報化社会における青少年の性行動の実態の解明と性教育の評価に関する実証的研究
Project/Area Number |
22330143
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
原 純輔 東北大学, 大学院・文学研究科, 名誉教授 (90018036)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
片瀬 一男 東北学院大学, 教養学部, 教授 (30161061)
中澤 智恵 東京学芸大学, 教育学部, 准教授 (00272625)
渡辺 裕子 駿河台大学, 経済学部, 教授 (10182958)
高橋 征仁 山口大学, 人文学部, 准教授 (60260676)
石川 由香里 活水女子大学, 健康生活学部, 准教授 (80280270)
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Keywords | 青少年 / 性行動 / 性教育 / ジェンダー / セクシュアリティ |
Research Abstract |
本年度は、第7回「青少年の性行動全国調査」の実施を中心に以下の研究活動を継続した。 1.第7回青少年の性行動全国調査の実施: 本研究の最大の目的である第7回青少年の性行動全国調査を実施した。全国の大都市地域、中都市地域、小都市・町村地域から10地点を選び、大学生、高校生、中学生を対象として、調査票を用いた集合自記式調査を実施した。調査対象校との交渉には大変苦労したものの、2012年3月6日時点で、大学生2574名、高校生2593名、中学生2511名に及ぶ対象者のデータを得ることができた。また、これに合わせて、調査票調査の欠点を補うために、各研究分担者が日本各地の中学・高校養護に対して、インタビュー調査を実施した。これによって、学校現場における性教育の実情や、青少年の性行動や性意識のあり方に関する学校側の認識を明らかにしようとしている。 2.データ作成および全7回統合データの作成: 第7回「青少年の性行動全国調査」終了後、エディティングとコーディング、データ入力を行った。対象校の事情により調査実施時期がずれ込んだため、これらの作業も遅れ気味になったものの、何とか年度内に調査データをほぼ完成させることができた。今後、過去の調査結果を含めた全7回の統合データを作成し、時系列分析が容易となるようにする。 3.研究会活動の継続および成果の発表: 前年度同様に、2ヶ月に1~2回のペースで、財団法人日本性教育協会(東京)を会場とする研究会を開催し、調査に関連する諸研究成果の検討、各メンバーの研究成果の報告、調査票の準備等を行ってきた。また過去の研究成果も含めて、「青少年の性行動全国調査」のもつ学術的意義を広くアピールするために、国内外の学会にける研究発表に向けて検討を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
調査データについて、第一次のクリーニング作業はすでに終わっているが、正確な分析のためにはさらに数次のクリーニング作業が必要である。
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Strategy for Future Research Activity |
第7回「青少年の性行動全国調査」の分析を進めることはもちろんであるが、分析内容の充実のために、過去の調査データとあわせた時系列分析、および海外研究者との研究交流を積極的に行う。
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