2010 Fiscal Year Annual Research Report
ポスト・グローバル消費社会の動態分析-脱物質主義化を中心として
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22330160
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Research Institution | Rikkyo University |
Principal Investigator |
間々田 孝夫 立教大学, 社会学部, 教授 (10143869)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
水原 俊博 立教大学, 社会学部, 助教 (10409542)
寺島 拓幸 文京学院大学, 人間学部, 助教 (30515705)
廣瀬 毅士 立教大学, 社会情報教育研究センター, 助教 (20571235)
藤岡 真之 弘前学院大学, 社会福祉学部, 講師 (60405727)
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Keywords | 消費社会 / 脱物質主義 / 若者 / ディズニー化 / リスク |
Research Abstract |
本研究の目的はグローバル化が進展して以降の多様化する現代日本の先端的な消費社会、消費文化の諸相について、理論的かつ実証的に研究し、その構造と趨勢を明らかにすることである。具体的な研究テーマは、近年の消費文化に認められる「脱物質主義化」現象、それに関連する「若者の消費意欲減退」現象、他方、消費の脱物質主義化とは逆方向の現象といえる「ディズニー化」(消費のリスク管理、監視社会化)現象である。なお、これらの現象の規定要因や社会的影響などについては学術的にまだ解明されているとはいえない。また、これらの現象に対する社会的関心も高いことから、本研究は学術的、社会的な重要性をもっといえよう。本年度は次年度に学会報告、論文作成などの研究成果を確実にあげるべく、これらの研究テーマについて理論研究、実証研究を着実に進めてきた。研究代表者、分担者、協力者はほぼ毎月、集まり研究会を開催し、理論研究、過去の社会調査データの分析などの成果を順番に報告し、共同討議するとともに、中央調査社に委託して実施した大規模質問紙調査の調査票作成に精力的に取り組んだ。こうした研究は、複数の学会報告、論文としてまとめられるなど、ほぼ当初の期待どおりの成果をあげることができた。また、同調査については成功裡に完遂され、研究会の各メンバーは自身の設定した調査課題、仮説にしたがって、収集したデータの分析をおこなっている。なお、本調査の概要は以下のとおりである。調査名:「多様化する消費生活に関する調査」、母集団:新宿駅40km圏の15歳以上70歳未満の男女、計画標本規模:4,000件、標本抽出法:住民基本台帳を用いた多段無作為抽出法、調査方法:郵送法、調査期間:9月~10月、有効抽出票数:3,962票、有効回収数:1,749(有効回収率:44.1%)。
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Research Products
(20 results)